子育て

『鬼から電話がくるアプリ』はやめた方が良いかも。

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にゃっほー

今日は子育てに関する話題だよ!

最近は新型コロナの話題ばかりになってしまいましたが、今日は小児科医として、子育てに関する話題を提供します。

最初に断っておきますが、私は育児の専門家ではありません。この『子育てコラム』は小児科医としての私個人の意見であり、もしかしたら間違った意見である場合もあるかもしれません。”そんな意見もあるんだな” と聞き流していただければと思います。

『脅ししつけ』がもたらす副作用

『鬼から電話』アプリ

子育て真っ盛りの皆さん!

子どもが言うことを聞いてくれなくて、『鬼から電話』アプリを使用したことはありませんか?

7年前に出現したこの無料アプリは、”子供が言うことを聞かない時に起動→鬼から電話がかかってくる→子供を怒ってもらう” という使い方をするアプリです。

このアプリは特に幼児期(3〜5歳くらい)に効果的面で、恐怖に怯え、泣きながら言うことを聞きます。忙しいのに子どもが全く言うことを聞いてくれない時など、「本当に助かった」と言う声も多いようです。

しかし、私はこのアプリには反対です。理由を以下に述べます。

副作用①  心がフリーズ、トラウマを残す可能性

子どもはとても感受性が強く、『自分に害のあるもの』をうまく受け流す術を知りません。『鬼』や『おばけ』などを実際に存在すると思い込んでしまうお子さんもいます。

小さなお子さんは『お化け屋敷』や『怖い絵本・映像』などを見ると、寝る頃にフラッシュバックしてしまい、恐怖で眠れなくなってしまったり、夜泣きで大騒ぎになることがあります。

『鬼から電話』もこれらと同じように、子供にとっては ”得体の知れない恐怖” であり、場合によっては心に大きな傷を残してしまう恐れがあります

副作用②  なぜダメなのか、理解できない

子どもが ”悪いこと” をしてしまった時などに、それを止めさせるために『鬼から電話』を利用する場合があります。

鬼が怖くてその ”悪い行為” をすぐに止めると思いますが、あくまでも ”鬼が怖いから” 止めるのであって、”どうしてその行為が悪いことなのか” 理解することができません。

叱るというのは、”『怒って』怖がらせる” のではなく、”『なぜその行為をするのが良くないのか』を教える行為” です。叱る時は必ず ”なぜダメなのか” を説明しましょう!

副作用③  親が守ってくれる存在じゃなくなってしまう

そもそもこのアプリは、”子どもが言うことを聞かない→親がイライラする→親が鬼を呼ぶ→鬼が子どもを怒る” という流れです。

この流れの中で一番の問題箇所は、『親が鬼を呼ぶ』という部分。

小さな子どもにとって、親というのは『敵から自分を守ってくれる最後の砦』でなければいけません。”自分を守ってくれるはずの存在” がスマホアプリを起動して ”恐怖の鬼” を呼ぶのです。子どもにとっては『親と鬼が仲良し』と感じてしまうのではないでしょうか?

ちなみに、『鬼から電話』と似た存在に『ナマハゲ』がいますが、親が呼ぶわけではないので、似て否なる存在です。これが良いか悪いかは私には良く分かりません。

『脅ししつけ』はやめよう。

子どもが悪いことをした時に脅すのはその場凌ぎでしかありません。子どもは ”なぜその行為をしてはいけないのか” を全く理解しないまま成長します。

”『しつけ』というのは『良いこと』と『悪いこと』の区別を教えること です。小さい子は一度言い聞かせても理解できないかもしませんが、根気強く説明すればいずれ理解してくれます。

『理由を説明しないで怒鳴るだけ』はしつけではありません

最近は、”悪いことを止めた時” や ”良いことをした時” に、好きなキャラクターに『ほめてもらう』アプリも存在するようです。これはすごく良いと思います。

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にゃっほー

『怒る』んじゃなくて『叱る』のが大事なんだね!

文責; 小柳貴人(アレルギー専門医 ・小児科専門医)

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