院長の日記

食中毒当直

まえがき
書き終わってから気づきましたが、今回の記事はいまいち品がありません。
お上品な方は読みとばしてください。

開業まであと半年。病院当直はあと数回でおしまいの予定。

病院勤務医は夜間の入院患者の急変や、夜間救急患者、救急車受け入れなどに対応するため、当直業務があります。

病院の規模によって一晩あたりの当直医の人数が違うのですが、現在働いている立川綜合病院では長岡市の夜間救急指定当番病院にあたっている日は2〜3人、夜間救急指定当番病院ではない日は1人です。特に救急指定当番の日はほとんど眠れない日も多く、とても大変な業務です。

開業医には夜通しの当直業務は無いため、クリニック開業を半年後に控えた今、当直業務は残り数回になりました。

本当にいろんな経験をさせていただきました

思い返してみると、当直業務では様々な経験をさせていただきました。

立川綜合病院では『全科当直』といって、自分の専門外の患者さんも診療する必要があります。昼と違って、他の医師に頼ることができないため、成人の病気についても必死に勉強しました。大変でしたが、とても勉強になりました。

一番強烈な思い出は『食中毒当直』

当直で一番強烈な思い出は『当直中食中毒』です。
食中毒の患者さんが来たんじゃありません。”自分が” 食中毒になったんです!!

忙しすぎて、お昼ご飯(当直医用に病院食が用意される)を暗くなってから食べたのですが、これがいけなかった!

食べて2時間後くらいから急激な腹痛、吐き気があり、下しました。しかも当直中。患者さんの診察とか無理です!
救急患者さんの受診希望電話が数件かかってきたのですが、「もう少し様子を見て、症状が続くならまたご連絡ください。」とお願いしつつ、トイレから1歩も出ることができなくなりました。

食中毒になったことがある人はわかると思うのですが、普通の胃腸炎と全く違う、腸が捻れるような痛みと、寒気がするのに冷や汗が出るんです。体の大事なものが全て出ました。たぶん。
3時間くらい格闘してかろうじて生還しました。毒素も全て出てくれたようです。

フラフラになりながら、救急外来で点滴をしてもらいました。
点滴をしている最中に救急患者さんが受診されたので、点滴台を引きずりながら「今日はどうされました?」とお決まりの台詞を放ったところ、「先生こそどうしたんですか?!」と、特大ブーメランが帰ってきました (~_~;)

これ以降、「3時間以上経過したご飯は絶対に食べない」ことを心に決めました、、、

この事件の直後に、当直食専用冷蔵庫が設置されました。

文責; 小柳貴人(アレルギー専門医 ・小児科専門医)

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