昨日のブログで予告しましたが,本日は第73回 日本アレルギー学会に参加しております。
「食物アレルギー一辺倒」ではなくなった
およそ15年前に食物アレルギーの「経皮感作」が話題になって以来、食物アレルギーが学会の話題の中心となっていました。
学会の発表テーマのおよそ1/3くらいが食物アレルギー関連となってしまい、個人的には「少し偏りすぎているな」と感じていました。今回の学会では、喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、その他のアレルギー疾患、かなりバランスよく分散しています。
食物アレルギー分野の新発見が落ち着いてきたのもありますが、食物アレルギーの話題ばかりになっていた陰で他の分野の研究が虎視眈々と進んでいたようです。
今回の学会では「成人のアレルギー」について学びたい
日本アレルギー学会はかなり大きな学会で、聴講できるブースが12ヶ所もあります。
全てのブースの発表を聞きたいのは山々ですが、同じ時間に複数の発表が行われるため、残念ながら1ブースにしか参加できません。そのため,自分が学びたいテーマを絞って聴講することになります。例えば、食物アレルギーの発表を聞きたければ食物アレルギーの発表ばかりを聴きまくることも可能です。
ほとんどの参加者は『今回の学会で聴講するテーマ』を決めて参加しているようです。
私の今回の聴講テーマは「成人のアレルギー」。
私は成人のアレルギー疾患も診療する ”アレルギー専門クリニック” として営業しておりますが,世の中に成人のアレルギー(特に食物アレルギー)のデータが少なすぎるのを実感しております。今回の学会で少しでも日常診療に役立つ知識を得て帰りたいと思います。
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