にゃほー。
今日は『秋の花粉症』について解説だよ!
花粉症はスギ花粉だけではない
秋になってから「鼻水」「鼻詰まり」症状が悪化していませんか?
アレルギー性鼻炎持ちの皆さま、最近は涼しくなってきましたが、なんとなく鼻炎症状が悪化した気がしませんか?
もしかしたら『秋の花粉症』かもしれませんよ。
花粉症はスギ花粉以外にも様々な原因がある
次の表をご覧ください。
日本花粉学会会誌. 2020; 65(2): 55-66 より
3月、4月は言わずと知れた『スギ花粉症』の時期です。日本国民の3人に1人がスギ花粉症に罹患していると言われています。
実は、スギ花粉以外にも花粉症の原因となる花粉はいくつか存在します。
今の時期(9月〜10月)に特に問題になるのが「ブタクサ花粉」「ヨモギ花粉」「カナムグラ花粉」です。
どの花粉に対してアレルギーがあるかは人それぞれ
一言で『花粉症』といっても、どの花粉に対してアレルギーがあるかどうかは人それぞれです。
『スギ花粉症』が圧倒的に多いのは分かっているのですが、他の花粉症がどれだけの患者数がいるかどうかは正確な統計がありません。
私のアレルギー外来で「アレルギー性鼻炎患者」に対して血液検査をすると2〜3割程度の方が秋の花粉に感作されているイメージです。
治療や対策はスギ花粉症と一緒
秋の花粉も基本的な対策は『スギ花粉症』と一緒です。
予防対策
・ゴーグルやメガネ・・・花粉が目に付着するのを防ぐ
・マスク・・・鼻や口内に花粉入るのを防ぐ
・自宅の玄関で上着を脱ぐ・・・家の中に花粉を持ち込まないようにする
・換気で窓を開けるのは短時間、花粉が舞っていない雨の日がオススメ
・空気清浄機なども効果あり
治療
・抗ヒスタミン剤(抗アレルギー剤)内服薬/点眼薬・・・一般的な薬です
・ステロイド剤点鼻薬・・・内服薬と併用することがあります
・ステロイド内服薬/点眼薬・・・重症の花粉症に対して使用されることがあります(これが必要な方はごく一部です。専門医の指導の下で使用してください。)
症状が出始めたら早く薬を開始した方が良い
抗ヒスタミン剤の内服やステロイド剤の点鼻薬などは、花粉症症状が出始めたら早めに治療開始した方がよく効き、1シーズンを通した症状も軽症で済むと言われています。
余り無理をせず、症状が出始めたらしっかりと症状が落ち着くまでは治療を続けるのをお勧めします。
抗ヒスタミン剤は副作用として眠気が出る方もいますので、服用して眠気が出る場合はかかりつけ医と相談しましょう!
秋にも花粉症があるんだね。症状が強い人は無理をせずにかかりつけ医に相談しよう!
文責; 小柳貴人(アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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