にゃほー。
『ブタクサ花粉症』って知ってる??今年はいつもの10倍も花粉が飛んでるんだって!
ブタクサ花粉症
ブタクサ
『ブタクサ』はキク科の1年草です。
ブタクサやヨモギなど、ほとんどのキク科の草花は秋に花粉が飛びます。キクは秋に咲く花ですよね。ブタクサは夏から秋にかけ、キク科の中でも割と長い期間、花粉を飛ばします。
ブタクサは飛散する花粉量が多く、「秋の花粉症」の原因の一つです。
よく似た植物として『セイタカアワダチソウ』があります。同じキク科の草で、花がそっくりですが、葉の形が違います。
- 『ブタクサ』の葉→ギザギザ
- 『セイタカアワダチソウ』の葉→真っ直ぐ
セイタカアワダチソウは虫媒花で花粉の飛散が少なく、花粉症は起こしづらいようです。
『スギ』と『ブタクサ』は花粉が似ている
日本人の3人に1人が『スギ花粉症』と言われています。
困ったことにブタクサ花粉はスギ花粉に構造がよく似ています。およそ75%の構造が一緒だそうです。
同じ構造をしている部分を「共通抗原」と呼ぶのですが、スギ花粉症の体質の人の一部はブタクサ花粉にも反応してしまうのです。
どのくらいの割合かまでは正確なデータがないのですが、外来の患者さんを見ていると、スギ花粉症患者さんの1/3〜半数近くがブタクサ花粉症を合併している感じです。
今年はブタクサ花粉が ”10倍”
今年はブタクサ花粉量が例年の ”10倍” だそうです!
でも、安心してください。スギなどの樹木と違い、草花の花粉は飛散距離が短いので、林や山に近づかなければ症状が出にくいようです。
「秋なのに花粉症っぽい症状があるな〜」という人は『ブタクサ花粉症』かもしれないので、山に近づかないようにしましょう!
恐るべしブタクサ花粉症。
スギ花粉症の人はブタクサ花粉症を合併していることがあるから気をつけてね!
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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