アレルギー性鼻炎

ついに ”あの時期” がやってきました

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Dr.小柳

ついに ”あの” 時期がやってきました。

スギ花粉症シーズン突入

すでに花粉が飛び始めています

長岡市は残雪も多く、「まだまだ春の訪れは先かな〜」という感じですが、実はすでに『スギ花粉』が飛び始めています

スギ花粉症で重症の方から「すでに結構な症状が出ている」と外来でお話しを伺いました。本格シーズンの3月〜4月は相当辛い思いをされていらっしゃるんでしょうね・・・

花粉が体に付着しないように防御するのが基本

花粉症の対策は『体に花粉をくっつけない!』が基本です。

特に鼻の中、口の中、目の粘膜。

この部位は花粉が付着すると敏感に症状が出てしまう部位です。マスクと花粉症対策ゴーグル(メガネ)でこの部位を守るだけでもかなり違います。

重症の方は皮膚に花粉が付着して花粉皮膚炎を起こすことがあります。できる限り皮膚が露出しないような服装にしましょう。

付着した花粉を落とす

とは言っても、外出したら多かれ少なかれ体には花粉が付着します。

  1. 帰宅したらまず、上着の表面を払ってから、玄関で上着を脱ぎましょう。
  2. そのまま洗面所で洗顔、うがいを行いましょう。
  3. 可能であれば「鼻うがい」も効果的です。

鼻うがい液は薬局さんで売っています。何度かやりましたが、鼻うがい液を使えばほとんど痛みはありません。水道水でやるとめちゃくちゃ痛いので絶対にやめましょう。

早い時期から薬を継続内服した方がよく効く

花粉症は『症状の出始め』または『花粉飛散開始時期』から抗アレルギー剤(主に第二世代抗ヒスタミン剤)の連日内服をスタートした方が、症状が強くなってから内服を始めるのと比べ、1シーズン通した症状が軽く済むことがわかっています。(初期療法)

例年スギ花粉症で辛い思いをされている方は、早めに内服薬をスタートするのをお勧めします。

日経Goodayさんより引用

症状が耐えられない人は『舌下免疫療法』がオススメ

毎年スギ花粉症の症状が強く、外出するのも困難な方は、『舌下免疫療法』がオススメです。

1日1回、スギ花粉成分を含んだ薬を、舌の下に1分間保持し、その後飲み込みます。

簡単に説明すると、『毎日スギ花粉成分を服用することで、体がスギ花粉に慣れていき、症状が出づらくなっていく』という治療法です。

”およそ8割の方が効果を実感” という、効果的な治療なのですが、全ての人にお薦めするわけではありません。というのは、『花粉が飛ばない時期も毎日続ける必要がある』『およそ月1回の定期通院』『3年間続けるのが基本』なんです。なかなか大変な治療なんですよ。

というわけで、スギ花粉症の中でも、症状が重くて耐えられない人向けです。

『舌下免疫療法』は症状が落ち着いている時期からスタートします。スギ花粉症の方は6月以降にスタートになります。クリニック開院後、スギ花粉症でお困りの方は是非ご相談ください。(ちゃっかりと宣伝^^;)

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Dr.小柳

スギ花粉症の皆様、大変な時期が来ましたが、なんとか乗り越えましょうね!

文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)

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