アレルギー性鼻炎

花粉症で感染リスクが増加する

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にゃっほー

にゃほー。
そろそろ花粉症の時期だよ。

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Dr.小柳

花粉症の皆様。もうすぐ花粉症シーズンがやってきます。「花粉症があると感染症のリスクが増加する」という噂を耳にしたので検証してみます。

花粉症で感染症のリスクは増加するのか?

花粉症について

「花粉症」と言っても、さまざまな種類の花粉が原因となります。中でも圧倒的に多いのが「スギ花粉症」です。2月中旬から花粉が飛び始め、ゴールデンウィークくらいまで続きます。

花粉症の主な症状は鼻水・鼻づまり、目の充血・かゆみ、喉のイガイガ・咳です。

感染症との関連

  1. 花粉症が発症すると、眼や鼻のかゆみのため、眼・鼻・口周囲に手を持って行きやすくなります。鼻をかむ時にも手を顔に近づけます。→ 手に付着しているウイルスや細菌は鼻・口・眼の粘膜から感染するため、顔に手を持っていく回数が増えるほど感染リスクが増加すると考えられます。
  2. 花粉症で鼻がつまると口呼吸をしやすくなります。口呼吸が続くと喉の粘膜が乾燥し、粘膜に小さな傷ができやすくなります。→ 荒れた粘膜はウイルスや細菌が侵入しやすくなるため、感染リスクが増加すると考えられます。
  3. 花粉症に限りませんが、鼻の奥に鼻汁が溜まっていると、ウイルスや細菌が増殖しやすくなります。→ 鼻づまりが長引くほど感染リスクが増加すると考えられます。

「花粉症」と「感染症」、一見あまり関わり合いがないように見えますが、感染リスクが上がるのは間違いなさそうです。
”花粉症シーズンが始まったら早めに薬の服用を開始したほうが1シーズン軽症で済む” と言われています。花粉症をお持ちの方は症状が出始めたら早めに受診をして薬を処方してもらいましょう。

文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)

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