アレルギー性鼻炎

舌下免疫療法の効果持続期間

https://i0.wp.com/oyanagiallergyclinic.com/wp-content/uploads/2022/05/91bfe02ace532bee28130dd052a8541e.jpg?resize=300%2C300&ssl=1
にゃっほー

にゃほー。
花粉症がつらい時期だね。今日は『舌下免疫療法』の効果についてだよ!

舌下免疫療法

舌下免疫療法とは

少量のアレルゲン(スギ花粉またはダニ)を毎日体内に取り込むことで、アレルゲンに体が慣れ、本物のスギ花粉・ダニが体内に侵入しても症状が出づらくする治療法

以前のブログで詳細を記載しています。ぜひご覧ください。

舌下免疫療法は3年やらないと効果がないの?

舌下免疫療法は開始から終了まで、およそ3〜4年間続けるのが一般的です。

『3年経過時点で、およそ8割の人に効果が見られる』と言われていますが、果たして治療1年目や2年目の効果はどうなのでしょうか?

1年目で7割の人に効果

下のグラフをご覧ください。

  • スコア0 症状なし
  • スコア1 ほぼ症状なし
  • スコア2 軽い症状あり
  • スコア3 中等度の症状あり
  • スコア4 つらい症状あり

湯田 厚司他、アレルギー2018;67:1011-1019より改変

なんと舌下免疫療法は1年目の時点で7割もの人に効果が見られます。さらに、4割の人は「無症状またはほぼ症状なし」という状態にまで改善しています。

3年続けなくても十分な効果だが・・・

舌下免疫療法は1年目からかなりの効果が望めることがわかりました。

それでは、治療は1年だけやれば良いのでしょうか???
答えは ”否” です!

近年の研究結果から、「舌下免疫療法を1年で終了してしまうとせっかくの舌下免疫療法の効果が2〜3年程度で落ちてしまう」ことがわかってきました。これに対し、「4年程度継続して終了すると7〜8年以上効果が続く」ことがわかっています。

舌下免疫療法の治療期間は効果の差というよりも、治療効果の持続期間に大きな影響を与えるようです。

舌下免疫療法の治療期間が長ければ長いほど治療終了後の効果持続期間が長くなる

https://i0.wp.com/oyanagiallergyclinic.com/wp-content/uploads/2021/10/ym196966341910114216315.png?resize=256%2C256&ssl=1
Dr.小柳

今日は舌下免疫療法の効果持続期間についてご紹介しました!

文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)

クリックで『いいね!』 (1 いいね!)

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。