にゃほー。
最近は子どもの花粉症が増えてるんだって!
今日は『子どもに目薬を使用するコツ』についてだよ!
小児の花粉症が激増
統計資料によると、日本国内の成人のスギ花粉症は全体の1/3を超えたと言われています。
近い未来に成人の1/2を超えそうな勢いです。
鼻アレルギー診療ガイドライン2020 より引用
それだけでも衝撃的なのですが、10歳未満の花粉症患者の増え方に注目してください。
10歳未満のスギ花粉症患者は、20年前の3倍くらいに増加しているんです!!!
子どもに目薬をさすのは難しい
花粉症の主な症状は、「鼻水」「目のかゆみ」です。
どちらも抗ヒスタミン剤(抗アレルギー剤)がよく効きます。鼻水に対しては内服薬、目のかゆみに対しては点眼薬が使用されます。
子どもに内服薬を飲ませるのも大変なのですが、点眼薬(目薬)はそれ以上に嫌がるお子さんがいます。
小さなお子さんは過去に「目に水が入ってしみた」などの経験があると、目薬を極度に嫌がる傾向があります。このようなお子さんに対して目薬をさしてあげるのは本当に難しいですよね?
嫌がる子どもに目薬を使用するコツ
小さなお子さん、嫌がるお子さんに目薬をさすにはコツがあります。
じっとしていられる場合
- 仰向けに寝てもらう
- 目をつむってもらう
- 下まぶたのみを引っ張る
- 下まぶたの粘膜に優しく目薬を垂らす
直接目に液体を垂らすのは痛いので、「まぶたの裏側」に垂らすのが重要です。
出典:ニプロESファーマ株式会社ホームページ
まぶたを触られるのが怖い場合
- 仰向けに寝てもらう
- 目をつむってもらう
- 目をつむったまま目頭のくぼみに優しく目薬を垂らす
- 目全体に目薬が染み込んでいくのを待つ
大暴れする場合
起きている時はムリです。完全に眠っているにチャレンジです。
- 完全に眠っている時を見計らい、仰向けにする
- 下まぶたを優しく引っ張る
- 下まぶたの粘膜に優しく目薬を垂らす
くれぐれも、嫌がるお子さんを追いかけまわって押さえつけて無理やり目薬をさすのはやめましょう!
小さなお子さんに『目薬をさすコツ』を紹介したよ!
参考になったかな?
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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