にゃほー。
「新型コロナよりインフルエンザ・RSウイルスの方が怖い」って??
いつも新型コロナの脅威ばかり特集しているので、今日は別の観点から迫ってみます。
新型コロナでの死亡は50歳以上に集中している
新型コロナウイルス感染症は非常に死亡率の高い感染症です。第1波〜第4波までの死亡率は1〜5%程度を推移していました。インフルエンザなどと比べ物にならないレベルの死亡率です。
でも、本当に新型コロナはインフルエンザより怖い感染症なのでしょうか?
北里大学HPより引用
上記は2020年2月の中国における新型コロナ感染症の死亡統計です。
注目すべきは『0〜9歳』。死者数ゼロです。
新型コロナでの乳幼児(0〜5歳)の死亡率は極めて少ない
新型コロナウイルス感染症が世界中に広まってから2年半が経過しました。ほぼ全世界にパンデミックしたわけですが、全世界で共通している事象があります。
新型コロナ感染症での乳幼児死亡率は極めて少ない
新型コロナに感染した乳幼児の死亡例報告は決してゼロではないのですが、「極めて少ない」状態です。(国内では未就学児の新型コロナ感染後死亡は2例が報告されています。)
”乳幼児では” インフルエンザやRSウイルスの方がよっぽど死亡率が高い
あまりニュースで扱われることはないのですが、インフルエンザやRSウイルスは毎年多くの乳幼児死亡が報告されています。
毎年の感染者数や流行している株の違いなどにより死亡率は変動するものの、新型コロナウイルスと比べて数十倍以上の死亡者報告があります。
あくまでも『乳幼児の死亡率』で比較した場合の話になりますが、乳幼児では新型コロナウイルスはインフルエンザやRSウイルスと比べれば「大したことない」ということになります。
新型コロナウイルス感染症がなぜ乳幼児ではほとんどが軽症なのか、未だによくわかっていません。ただし、重症になる方がゼロというわけではないので、感染しないに越したことはありません。
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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