新型コロナ

オミクロン株がコロナ終息の鍵に?

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Dr.小柳

今日は久々に新型コロナについての考察です。

はじめに
私は感染症の専門家ではありません。しかし、昨今の新型コロナ感染症の流行状況を危惧しており、日頃から情報収集しております。その中で、特に気になった情報に対して考察します。

オミクロン株は新型コロナ終息への”救世主”!?

新型コロナウイルスの問題点

新型コロナウイルス感染症が世界中で問題視されている原因

  • めちゃくちゃ感染力が強い、インフルエンザなどよりもはるかに感染しやすい
  • 重症化率(入院加療が必要になる率)や死亡率がインフルエンザなどの既存の呼吸器感染症と比べ、かなり高い
  • 簡易検査(抗原検査)は偽陰性(本当は感染しているのに陰性と判定されてしまう)率が高く、時間のかかる精密検査(PCR)でしか確定診断ができない
  • 無症状・軽症患者が多く、隔離するのが難しい(非感染者と見分けがつかない)
  • 特効薬がない

オミクロン株が流行し始めた

現在、アフリカやヨーロッパを中心に変異株の『オミクロン株』が流行してきています。

オミクロン株は既存の新型コロナウイルス変異株と比べ、変異している箇所がかなり多いのが特徴です。そのため、今までの変異株と比べて大きく性質が異なる様相です。

現時点で推測されているオミクロン株の特徴

  • 既存の株と比べてもかなり感染力が強い
  • 上気道(鼻や喉のあたり)に感染を起こしやすく、下気道(肺の中)の感染は少ない=重症化しづらい
  • 既存の新型コロナワクチン(予防接種)の感染予防効果はイマイチかもしれない
  • 既存の新型コロナワクチン(予防接種)の重症化予防効果はそれなりにありそう
  • 既存の株と比べ、若年者(小児)の感染がかなり多い

※上記の特徴は、現時点で ”推測” されている段階です。今後患者数が増えるに従って変わる可能性もあります。

オミクロン株は相当強い感染力を持っているため、国内に流入させない水際対策には限界があります。すでに流入している可能性も高そうです。

Udomkarn Chitkul-iStock.

もし本当にオミクロン株が ”弱毒” なら、今までの新型コロナ株と置き換わってくれた方が良い

まだ推測の域を出ませんが、オミクロン株は重症化率・死亡率とも、既存の変異株と比べてかなり低い可能性があります。

もし、インフルエンザと同等もしくはそれよりも軽度の症状しか出ないのであれば、「既存の新型コロナ株と置き換わってくれた方が良い」と専門家の多くは考えているようです。

第5波では『入院治療が必要なのに入院ができない』という状況が生まれてしまったため、大問題となりました。

オミクロン株が本当に弱毒なのであれば、オミクロン株が主体の第6波が発生しても『入院治療が必要な患者』はそれほど多くは発生せず、第5波のような大混乱は避けられるかもしれません。

明るい兆し

新型コロナ関連の明るい兆しとして、新型コロナウイルスに対する内服薬が年内に承認される見込みです。

「臨床試験(治験)では入院・死亡リスクを50%低減させた」ということですが、オミクロン株に対してどの程度効くのかはわかっていません。

もうしばらくは新型コロナウイルスに世界中が振り回されそうな気がしますが、「新型コロナワクチン(予防接種)」+「弱毒のオミクロン株が既存の新型コロナ株と置き換わる」+「新型コロナ内服薬」の3本立てでゆっくりと終息に向かう(インフルエンザみたいな風邪として扱うようになる)のではないかと個人的に予想しています。

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Dr.小柳

なかなか ”コロナ禍の終わり” が見えなくて疲れてきましたね。でも、きっといつかは終息します!

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