みなさんこんにちは。
今日は新型コロナ関連の情報です。
都道府県別 COVID-19感染症 死者数(人口100万人あたり)
新型コロナ第7波、徐々に新規感染者が減ってきた様子ですが、重症者や死者はじわじわと増えているようです。
先日、国から『都道府県別の死者数を比較したデータ』が発表されました。
”人口100万人あたりの死者数” にデータが調整されています。
新潟県はダントツで死者数が少ないんです。いちばん多い大阪府の10分の1以下です。
2次・3次病院の奮闘
新潟県はなぜこんなに新型コロナ死者数が少ないかというと、2次・3次病院の奮闘が挙げられます。
人口の多い都道府県では3次病院が多数あるため、救急外来が混雑していると「他の病院が診てくれるだろう」と受け入れを断ることがあります。言わば救急車のたらい回しが起きてしまっているのです。
これに対し、新潟県は各市町村毎に最終の砦となる病院(3次病院)が決まっており、救急外来が混雑していても救急車を断ることがほとんどありません。(病院の数が限られているので他の病院に頼ることができないとも言えますが・・・)
病院で救急対応している医師がめちゃくちゃ頑張っているんですね。
『患者の全数把握』終了へ
現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の全数把握を全国的に止める方向で動いているようです。
感染者の全数把握を止めると、重症化リスクがなくて軽い風邪症状だけの人はそもそも『検査をしない』という選択肢が増えそうです。新型コロナウイルス感染症を『普通の風邪の一つ』として徐々に扱いが変わっていくだろうと思います。
今後もしばらくは重症者・死者が増えていきそうです。心配です。
全国一、新型コロナでの死者数が少ない(人口100万人あたり)なんて、本当に誇らしいですね。
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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