院長の日記

ウッドショック

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にゃっほー

新クリニック建築がいろいろ大変みたいだよ!

木材が足りない!?

新クリニックの設計がほぼ完成。

当クリニックは来年4月開業を予定しています。テナントではなく、新築で建てることになりました。

3月中に建物引き渡しの予定で、おそらく10月くらいから基礎工事に入ると思います。

間取りや内外装はかなりこだわりました。設計士さんには要望を言いまくって大変なご迷惑をおかけしました。ありがとうございました。

その分、自分の理想の設計になったと思います。

今のところ、順風満帆と思っていたのですが、思いもかけない問題が浮上しました。

“ウッドショック” です!

ウッドショック

皆さん、“ウッドショック” という言葉をご存知でしょうか?

実は今、新型コロナウイルス感染症の大流行が原因で、世界中で木材が足りない事態が起きているのです!

昨年は世界中で新型コロナウイルス感染症が発生し、人々は家に閉じこもりました。未曾有の緊急事態ですので、当然、新しい建物など建ちません。

世界的パニックから1年が経過し、新型コロナワクチンが開発されました。先進国の多くで人口の7割以上が接種を終えており、以前の生活を取り戻しつつあります。

経済活動が正常化するにつれ、昨年完全停止していた建築業界も活動を再開し、コロナ禍以前はもともと景気が良かった中国やアメリカなどを中心に爆発的な建築ラッシュが起きているのです。

そのあおりを受け、木材を主に輸入に頼っていた国がかなりの木材不足におちいり、木材が高騰しているんです。

日本は山間部が多く、以前は林業が盛んでしたが、現在は建築に使用する木材の半分以上を輸入に頼っており、ウッドショックの影響をモロに受けている国の一つです。

「日本には木がいっぱい生えているんだから、国内産木材を増やせばいいじゃないか!」という声が聞こえてきそうですが、そう簡単では無いようです。

林業を再興させるには数年かかる

木を切ればすぐに木材になるわけではありません。

木を切った後、木材が曲がらないように乾燥させ、柱や板状にカットし、仕上げをしてやっと出荷されます。

出荷までにいくつもの工程があり、それを行うためのスペース、工場、作業員がかなりの数必要です。新工場を建てるにも数年かかります。

もし、新しい木材工場を建てようとしているのにウッドショックが終わり、以前のように海外から安い木材が手に入るようになったらどうでしょうか?

また、木は成長するのに数十年かかるため、短期間で切り過ぎてしまうと将来切れる木がなくなってしまいます。このサイクルを大きく崩すのはダメなようです。

クリニック建設に少し影響が出そう

というわけで、現在、国内の建築業はこの “ウッドショック” に振り回されているようです。

当クリニック建設にも影響があり、建築会社さんがなんとか材料をかき集めてくれていますが、残念ながら当初の予定より値段が少し上がってしまうようです。

木材不足で建物の納期が遅れ、開院時期が遅れてしまうと、定期通院してくださっている患者さんたちに影響が出てしまうので、建築会社さんには納期だけは遅れないようにお願いしています。

無事に建ちますように。。。

文責; 小柳貴人(アレルギー専門医 ・小児科専門医)

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