食物アレルギー

甘酒とアレルギーの関係

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Dr.小柳

みなさんこんにちは。
久々に甘酒を飲む機会があったので、『甘酒とアレルギーの関係』について調べてみました。

甘酒とアレルギー

甘酒は食物アレルギーの原因にはなりづらい

甘酒は食物アレルギーの原因になり得るのでしょうか?

答えは・・・「とてもなりづらい」です。

現代の甘酒には、米麹を原料にしたもの(麹甘酒)と、酒粕を原料にしたもの(酒粕甘酒)の2つがあります。前者は炊いたご飯(またはおかゆ)に米麹と水を混ぜて発酵させたもの。後者は、古くは糟湯酒(かすゆざけ)と呼ばれるもので、搾った日本酒の粕、つまり酒粕に砂糖と水を加えたもの。麹甘酒はノンアルコールなのに対し、酒粕甘酒は酒粕自体にアルコールが含まれるため、甘酒にも少しアルコールが残っています。(HAKKO PROJECTホームページより)

甘酒の原材料は米です。米アレルギーは非常に稀で、米麹や酒粕も食物アレルギーの原因にはなりづらいと考えられます。原材料の米は発酵ことでタンパク質がアミノ酸に変化するため、より食物アレルギーにはなりづらい食品といえます。

甘酒は腸内細菌に良い影響がありそう

甘酒は発酵食品の一つであり、食物繊維やオリゴ糖、麹菌、グルコシルセラミドなどを豊富に含んでいます。

これらの成分は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えることで免疫力を高めたり、花粉症や喘息、食物アレルギーなどのアレルギー疾患に対しても良い影響があると考えられます。

ただし、発酵食品による腸内細菌改善効果は ”定期的に摂取する必要がある” ことに注意です。1回だけ甘酒を飲んだからと言って劇的な効果は期待できないと心得ましょう。

甘酒は摂りすぎに注意

「健康に良いので甘酒を毎日飲もう!」

いや、ちょっと待ってください!!
甘酒の多量摂取にはデメリットもあります。

甘酒は甘くてとても美味しいのですが、甘酒の甘みは『ブドウ糖』によるものです。ブドウ糖は砂糖の主成分であり、”甘酒の多量摂取=砂糖多量摂取” となります。ブドウ糖を適量摂るのは問題ありませんが、毎日多量に摂取すると「肥満」「糖尿病」などのリスクとなります。

甘酒は適度な摂取を心がけてくださいね!

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Dr.小柳

今日は甘酒とアレルギーの関係についてまとめてみました。
みなさんは甘酒好きですか?

文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)

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