
にゃっほー
にゃほー。
日本人の快挙だよ!

Dr.小柳
みなさんこんにちは。
先日、日本人のノーベル賞受賞が発表されました!
Treg細胞
先日、大阪大学 特任教授 坂口志文先生が、制御性T細胞(Regulatory T cell: Treg)の発見とその免疫寛容メカニズムの解明により、ノーベル生理学・医学賞を受賞されました!
Treg細胞はアレルギー疾患の治癒に重要な役割を担っており、今後さらに解明が進むことでアレルギー疾患の治療が大きく変わるかもしれません。
Treg細胞とは
「Treg」は、免疫応答を抑制する「制御性T細胞(Refulatory Tcell)」の略称です。自己免疫疾患の予防や、免疫のバランスを保つ役割を持ちますが、アレルギー疾患や自己免疫疾患の症状を抑える役割があります。また、がんなどでは過剰な免疫のブレーキ役として重要な役割を担っています。
Treg細胞の役割
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自己免疫の抑制:体内の免疫細胞が自分自身の組織を攻撃する「自己免疫」を防ぎます。
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免疫の恒常性維持:免疫反応が過剰にならないように調整する「ブレーキ」として機能し、免疫システムを一定の状態に保ちます。
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Treg細胞が機能不全になると・・・
Tregの機能が低下すると、アレルギー疾患や自己免疫疾患が悪化する可能性があります。一方、がん細胞の周りの微小環境では、免疫抑制作用が強くなりすぎることがあり、がんに対する免疫療法に影響を与える場合があります。
アレルギーの治癒に大きな役割を果たしている
Treg細胞はアレルギー疾患の治癒に大きな役割を果たしていると考えられています。
- 食物アレルギー
- アレルギー性鼻炎(スギ花粉、ダニ)の舌下免疫療法
特に、治癒・寛解が目指せる上記2疾患についてはTreg細胞の役割は大きいです。
今後、Treg細胞について更に研究が進めば、アレルギーの予防なども可能になるかもしれません。期待して待ちましょう!

Dr.小柳
日本人からノーベル賞受賞者が出るのは本当に誇らしいですね^^
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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