
にゃほー。
今日は食品表示のお話だよ!
カシューナッツが特定原材料入り
令和8年(2026年)4月1日から特定原材料(義務表示対象品目)に、新たに「カシューナッツ」が追加されました。また、特定原材料に準ずるもの(推奨表示品目)については「ピスタチオ」が追加され、特定原材料9品目、特定原材料に準ずるもの20品目となりました。
| 表示義務 | 分類 | 品目 |
| 義務 | 特定原材料 (9品目) |
エビ、カシューナッツ、カニ、クルミ、小麦、卵、ソバ、乳、落花生(ピーナッツ) |
| 推奨 | 特定原材料に 準ずるもの(20品目) |
アーモンド、アワビ、イカ、イクラ、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、ゴマ、サケ、サバ、大豆、鶏肉、バナナ、ピスタチオ、豚肉、マカダミアナッツ、モモ、ヤマイモ、リンゴ、ゼラチン |
食物アレルギー表示制度
2001年に食品衛生法に基づき施行されたのが始まりです。現在は食品表示法に基づく「食品表示基準」に規定されています。食物アレルギー患者がアレルゲンの有無を確認し、安全に食品を選択できるようにするための基準です。容器包装された食品について、対象のアレルゲンを表示することが義務づけられています。
改正の背景
3年に1度、消費者庁から発表されている「即時型食物アレルギーによる健康被害に関する全国実態調査」により、近年、ナッツ類の症例数が激増していることが分かっています。
直近の2023年度 調査では、木の実類の症例数は鶏卵に次ぐ2位となっており、内訳で見ると、1位がくるみ、2位がカシューナッツです。クルミとカシューナッツは、ショック症状を呈した原因食物の上位に食い込んでおり、食物アレルギーの原因食品としては重要な食材であるといえます。
母子栄養協会HP参照
患者数および誤食時の重症度などが加味された結果、2023年にクルミが表示義務化されたのに引き続き、今回カシューナッツが追加されました。
ピスタチオは ”表示推奨” だが、カシューナッツアレルギーでは要注意
今回の改正ではピスタチオは ”表示推奨” となっていますが、カシューナッツとピスタチオには強い交叉性があり、カシューナッツアレルギーの患者の70〜90%はピスタチオでも症状が出ることがわかっています。個人的には「それだけ強い交叉性があるならピスタチオも表示義務にしても良かったのではないかな」と思っています。

食物アレルギー患者さんが安全に過ごせるように、各種制度が整備されてほしいです!
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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