今日はヨーグルトについて深掘りするよ!
腸内細菌を育むのにヨーグルトは最適
ヨーグルトは多量の乳酸菌・ビフィズス菌を手軽に摂取できる
以前の記事で ”アレルギーの体質を改善していくために腸内細菌を良い状態にするのが大事” とお伝えしました。
そのためには、”乳酸菌やビフィズス菌、食物繊維、発酵食品などを定期的に摂取するのが効率が良い” のですが、中でも『ヨーグルト』は無理なく毎日摂取ができる食品として最適です。
もちろん、乳アレルギーの方は普通のヨーグルトは摂取できないのですが、最近は『豆乳ヨーグルト』なども登場し、牛乳由来のヨーグルトと同じように乳酸菌を含んでいます。『乳酸菌入り豆乳ヨーグルト』は乳アレルギーでも多くの人が摂取できます。(主治医に摂取して良いか相談してください)
乳酸菌について
『乳酸菌』とは糖質を分解して乳酸を生成する細菌の総称で、1種類の細菌ではありません。現在までになんと400種類以上が見つかっています。
乳酸菌には免疫細胞に働きかけて『免疫調節・強化作用(感染症などに強くなる作用やアレルギー疾患を改善させる作用)』、糖質の分解に関与して『血糖安定化作用』・『肥満防止作用』など、体に良い働きがたくさんあります。
乳酸菌の良いところは、多めに摂取しても悪い作用がほとんどないことです。(もちろん限度を超えた摂取は嘔気や下痢などを起こすことがあります。)
最近は、乳酸菌の中でも『特に免疫調節作用が強い菌種』を使用したR-1®︎やLG21®︎ヨーグルト、『特に糖質分解作用が強い菌種』を使用したガセリ菌®︎ヨーグルト、『尿酸値調節作用のある菌種』を使用したPA-3®︎ヨーグルトなど、機能性表示食品のヨーグルトが発売されています。
もちろん機能性表示食品ではないヨーグルトもそれなりの作用はあるのですが、機能性表示食品に使用されている菌種のほうがより強い作用が期待できます。
機能性表示食品ヨーグルトを毎日食べたら家計が大変
機能性表示食品ヨーグルトは通常のヨーグルトタイプ、飲むヨーグルトタイプ、タブレットタイプなど、様々な商品がありますが、いずれも価格が高いのが難点です。
通常のヨーグルトタイプ、飲むヨーグルトタイプともに1個 120〜150円程度の値段で、4個パック100円の格安のヨーグルトと比べると4倍程度の値段になります。
家族4人で毎日機能性表示食品ヨーグルトを食べると・・・
120円 × 4人 × 30日 = 14,400 円
なんと! ヨーグルト代だけで月に15,000円が吹っ飛びますw
ヨーグルトメーカーという裏技
”どーしても R-1ヨーグルト®︎を毎日食べたい!” というあなたに、極秘の裏技です。
ヨ〜グルトメ〜カ〜! テッテレー(某ネコ型ロボット風に)
2,000円くらいの格安の機種から15,000円くらいのセレブな機種まで様々ありますが、牛乳パックのままヨーグルトが作れる機種がおすすめです。洗い物を少なくできて手軽です。(いろんなサイトで様々な機種が紹介されていますので、検索してみてください。)
牛乳パックに少量のお気に入りヨーグルトを入れてスイッチオンすれば数時間後にヨーグルトが出来上がります。希望の機能性表示食品ヨーグルトの菌種で作ることも可能で、格安(1/5くらいの値段)です。思う存分、好きな菌種を密造してください!(売ったら犯罪ですよww 個人でお楽しみください。)
牛乳パックのまま作れて手軽です。
ヨーグルトメーカーは牛乳とヨーグルトの種類を変えるといろんな味になるよ。好みの味の組み合わせを見つけよう!
文責; 小柳貴人(アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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