食物アレルギー

つなぎ食品はアレルゲンがかなり偏る

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にゃっほー

今日も “教科書には載っていない『マニアックアレルギー知識』” だよ!

つなぎ食品は要注意!

食物アレルギー、特に鶏卵アレルギーの方は要注意

食物アレルギーでもっとも多い原因食品は『鶏卵』です。
私のかかりつけ患者さんたちにも、『鶏卵アレルギー』が最も多いのですが、本日はその方々に向けた注意喚起記事です。

『ダマ』に注意

皆さん、料理やお菓子作りで鶏卵を使用する機会は多いと思います。

パンケーキやカップケーキなどを作る時に、小麦粉に卵を投入して混ぜると思いますが、混ぜている途中で『ダマ』になることがありませんか?

鶏卵は分子量の大きいタンパク質から成り、ドロドロしているため、相当念入りに細かく混ぜないと『ダマ』になってしまいます。

この『ダマ』こそがアレルゲン(アレルギーの原因物質)の偏りを生むのです。

卵ボーロ1粒に含まれるアレルゲン量は同じパッケージ内でも最大で10倍の差がある

卵ボーロを例に挙げます。

卵ボーロはメーカーや製品により使用される鶏卵量が全く違うのですが、同一パッケージ内の1粒1粒で含有しているアレルゲンに結構な差があります。

ある調査で、同一パッケージ内の卵ボーロ1粒に含まれる鶏卵アレルゲン量を測定したところ、鶏卵アレルゲンを『多く含む1粒』と、『少なく含む1粒』で最大で10倍もの差があったそうです。

工場で作られる卵ボーロは大きな機械で片栗粉と鶏卵を混ぜているのですが、当然、多少の鶏卵の偏り(ダマ)ができます。この鶏卵の濃さの偏りが『卵ボーロ1粒に含まれる鶏卵アレルゲン量』の差になるというわけです。

他の食品でもあり得る

つなぎとして混ぜる食品ならどれでも、この偏りは起こり得るのですが、例えば牛乳などは液体(正確にはコロイド)のため、鶏卵よりは偏りができにくいと言われています。

鶏卵以外の食品での『偏りデータ』は発表されていないため、どの程度の差が出るのかわかりませんが、鶏卵ほど大きな差はなさそうです。

摂取を開始したばかりの時期は要注意
食物アレルギーでは “症状が出ないように食べる” のが重要です。
問診・検査などで『安全に食べられる量』を設定して自宅でも食べてもらうのですが、”完全除去→微量食べ始める” に変わった時期はまだ少量で症状が出てしまう可能性があります。
この時期は、上記のような『つなぎ食品のアレルゲン量の偏り』などにも注意する必要があります。
そこそこの量を食べられるようになった後は心配要りません。

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アレルギー食材を食べる練習を始めたばかりの人は注意してね!

文責; 小柳貴人(アレルギー専門医 ・小児科専門医)

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