にゃほー!
昨日に続いて、子育てに役立つ情報だよ!
子どもの前で他人の悪口を言うことの悪影響
当ブログの『子育てコラム』について
私は子育ての専門家ではありません。この『子育てコラム』は小児科医としての私個人の意見であり、もしかしたら間違った意見である場合もあるかもしれません。”そんな意見もあるんだな” というスタンスでご覧ください。
昨日に引き続き・・・
昨日の記事に少し関連しますが、今日も子育て関連のコラムです。
『小さい子の前で他人の悪口を言うのは良くないよ!』というお話です。
ついつい子どもの前で悪口を言っていませんか?
皆さん、コロナ禍でストレスが溜まっていませんか?
心に余裕がなくなるとどうしても他人に対する愚痴や悪口を言いがちになります。
愚痴や悪口を言うのは勝手ですが、お子さんに聞こえるように言っていませんか?
もしかしたら、ヤバいかもしれませんよ!
脳は主語を理解できない
最新の脳科学の研究で、”脳は主語が理解できない” という研究結果があります。
脳は『大脳新皮質』という人間特有の高度な精神活動を行う部分と、感情を司る『大脳辺縁系』と呼ばれる部分に分けられます。
このうち、『大脳新皮質』は文章の主語を理解できるのですが、『大脳辺縁系』は文章の主語を理解することができず、”会話の内容は自分のこと” と認識しているそうです。
『大脳新皮質』は成長に伴って発達してくる分野ですので、幼児期はまだあまり発達していません。『大脳辺縁系』は幼児期ですでに発達している分野です。幼児は自制が効かず感情的になりやすいのはその辺が関与しているようです。
『大脳新皮質』が未発達な幼児は、会話内容をすべて ”自分のこと” と捉えてしまう傾向があります。
小さな子の前で他人の悪口を言うと・・・
『大脳辺縁系』が優位な幼児の前で他人の悪口、例えば、「あいつムカつく!」「あいつバカじゃないの?」とか言ってしまうと、お子さんは全て ”自分に対して言われた言葉” として捉えてしまい、かなりの精神的ダメージを受けてしまうそうです。
パパ・ママが怖い顔をしながら他人の悪口を言っているのを聞いて喜んでいるお子さんなんていませんよね?
”パパ・ママが怒っている” だけでも子どもにとってはかなりのストレスなんですが、”悪口は自分のこと” として捉えてしまうのです。
これを繰り返されることで、子どもの自己肯定感の低下や無気力につながっていくと言われています。
子どもの前で「悪口」や「愚痴」、「ネガティブな言葉」を言うのを止めよう!
(どうしても言いたければ子どものいないところへダッシュ。。。)
ついつい愚痴って言ってしまいがちだけど、気をつけなきゃね!
文責; 小柳貴人(アレルギー専門医 ・小児科専門医)
コメント