にゃほー。
良い子のみんな〜!クリスマスが近づいてきたよ〜。
サンタさん来てくれるかな〜?
食物アレルギー持ちの皆様、クリスマスケーキって憧れですよね?
今日は『食物アレルギーとクリスマスケーキ』をテーマにお話しします。
食物アレルギーとクリスマスケーキ
クリスマスケーキには3大アレルゲンが全て含まれる
最近は ”クリスマスケーキ” と言ってもいろんな種類があります。定番のイチゴ生クリームショート、チョコレートケーキ、生チョコレートケーキ、バターケーキ、チーズケーキ、フルーツタルト、モンブラン、ブッシュドノエル、アイスケーキなどなど・・・
話がややこしくなるので、『生クリームショートケーキ(いわゆるイチゴショート)』にしぼってお話しします。
一般的な生クリームショートケーキには 「3大食物アレルギー食材」全てが使用されています。鶏卵、乳、小麦の3つです。食物アレルギーはこの3種類の食材がおよそ7〜8割を占めています。
そのため、食物アレルギーをお持ちのお子さんの多くは ”普通のショートケーキ” が食べられません。誕生日ケーキもありますが、クリスマスケーキというのは子供にとって特別な食べ物であり、ほとんどのお子さんが”普通のショートケーキ” に憧れを抱いている様です。
どの程度までアレルギーが治ったら食べられるのか
幸い3大アレルゲン(鶏卵、乳、小麦)の食物アレルギーは成長に伴って改善・治癒することが多い食材です。0歳〜5歳程度までは食べられなくても、小学校入学前後から食べられる様になる人が多いです。
それでは、『生クリームショートケーキ』はどの程度まで食物アレルギーが治ったら食べられる様になるのか、食材別に検討します。
小麦アレルギー
6号のショートケーキ(直径18cm、およそ6人分)に使用される小麦粉(薄力粉)の量はおよそ90g前後らしいです(複数のレシピを参照)。1カット(1人分)だと薄力粉15g程度になります。
「うどん1玉(200〜220g)」が薄力粉70〜80g程度使用なので、1/4玉程度のうどん(太さ・長さによって異なりますが、およそ3〜4本)を食べることができればショートケーキ1カットを食べることができそうです。
乳アレルギー
ショートケーキに使用される乳成分は、スポンジ部分と生クリーム(乳脂ホイップ)部分に分けられます。
6号(直径18cm、およそ6人分)のスポンジ部分に使用される牛乳量はおよそ30ml(30g)前後(レシピによって多少増減があります)、それにバターが使用されます。バターに含まれる乳アレルゲン量は微量ですので、今回は無視して構いません。
1カット(1人分)のスポンジに含まれる牛乳量は5ml(5g)程度になります。
次に生クリーム。6号(直径18cm、およそ6人分)のホールケーキで使用される生クリームはおよそ400ml。含まれる乳アレルゲン量を牛乳に換算すると、だいたい200ml程度になります。(食物アレルギー研究会ページ参照)
1カット(1人分)の生クリームに含まれる牛乳量は35ml(35g)程度になります。
合計すると 5ml(スポンジ)+35ml(生クリーム)=40ml となります。
生クリームショートケーキ1カットを食べるためには牛乳として40ml程度は 摂取可能である必要がありそうです。
鶏卵アレルギー
ショートケーキに使用される鶏卵量は、レシピによって様々です。全く使用していないものもあれば、卵黄のみを使用するもの、アレルギーの原因になりやすい卵白部分をふんだんに使用しているレシピもあります。ここではわりと多めに使用しているレシピを参考にします。
6号のショートケーキ(直径18cm、およそ6人分)に使用される鶏卵は、全卵3個。全てスポンジ部分に使用されます。1カット(1人分)に含まれる鶏卵量はおよそ1/2個となります。
スポンジケーキなどの ”鶏卵つなぎ食品” は卵料理そのもの(卵焼きなど)と比べて症状は出にくい傾向があるので、卵焼き1/2個程度を食べられればほとんどのショートケーキ1カットを食べることができそうです。
鶏卵は加熱の度合いによってアレルゲン量がかなり変化しますが、ショートケーキのスポンジは160〜180度のオーブンで20〜30分程度焼くのが一般的です。十分に加熱されていると判断して良さそうです。
あまり一般的ではないですが、”蒸しパン的なスポンジ” を使用するケーキや、”半熟スポンジ” を使用するケーキは鶏卵アレルゲンがかなり強くなる恐れがありますので、鶏卵アレルギーが完治するまでは摂取すべきではありません。
生クリームショートケーキ1カットを食べられる目安
小麦・・・うどん1/4玉(50g)
乳・・・牛乳40ml
鶏卵・・・加熱卵1/2個
今回まとめてみて思ったことは、「やっぱりショートケーキが食べられるようになるのは食物アレルギーが ”治りかけ” の時期なんだな〜」ということです。
3大アレルゲンを多く含む食品ですので、食べて良いかどうか、かかりつけ医とよく相談してくださいね!
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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