院長の日記

電子カルテが不安定

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Dr.小柳

みなさんこんにちは。
この数日、電子カルテが不安定で困ってます。

電子カルテ

私が医者になりたての頃は、カルテ(診療録)は紙に書いてバインダーに閉じる『紙カルテ』が当たり前でした。
その後、コンピューター上にデータを保存する『電子カルテ』を導入する医療機関が徐々に増えていきました。

今ではなんと病院の8割、診療所(クリニック)の5割程度が導入済みらしいです。『紙カルテ』のほうがレアな時代になってきました。

メリット

  • コンピューター1台〜運用できるので、膨大なカルテ書庫が不要
  • 各種検索が容易(例えば、病名で検索すればその病名のついている患者さんがリストアップされる)
  • 診療報酬請求(医療保険機関にクリニックの売上を請求)が簡便
  • タイピングが早ければ手書きカルテより速い

デメリット

  • 導入費用が高い
  • コンピューターに慣れていないと大変
  • 停電だと全く使えない(過去カルテを読むこともままならない)
  • インターネットが切断されるとできることが激減

上記以外にも様々なメリット・デメリットがありますが、今の時代、『電子カルテ』を導入するのが当たり前(というか導入しないのは不可能)な時代になってきました。

電子カルテが不調

今年4月に新規開院した当クリニックも当然 電子カルテを導入したわけですが、当クリニックで導入した電子カルテは ”クラウド型” と呼ばれるタイプの電子カルテです。

”クラウド型” は院外のデータサーバに情報が保存されており、インターネット網を利用してデータの読み書きをするタイプです。インターネットが切断されてしまうとほぼ何もできなくなります。

お盆明けから、当クリニックの電子カルテが不調です。すべての動作がもっさりしているんです。(かろうじて停止はしていない)

原因を調べてみると、クリニック内のコンピュータやインターネット回線には問題がありません。どうやら電子カルテ本社のサーバの調子が悪いようです。

とても使いやすくて、見た目もスタイリッシュな電子カルテで、最近かなり人気が出てきているようです。おそらく利用するクリニックが急増したため、データサーバがパンク気味なのかもしれません。

電子カルテは患者さんの命に関わる大事なシステム

現在、電子カルテシステムがいつ停止してしまうかわからないヒヤヒヤ状態ですが、カルテは患者さんの診察に不可欠な情報です。全く利用できないというのは許されません。

以前の ”クラウド型” 電子カルテは『データバックアップ』が取れないものがほとんどでしたが、最新の ”クラウド型” 電子カルテはバックアップが取れるものが増えてきています。

当クリニックで導入した電子カルテも幸いバックアップ機能があるため、毎日自動バックアップをとっています。万が一、電子カルテシステムが停止してしまっても、過去のカルテを閲覧することが可能なので、どうにか診療することは可能です。(手書き処方箋などを活用した緊急対応になってしまいます)

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Dr.小柳

医療に限らず、様々な仕事がネット依存になってきました。インターネットが停止してしまうと大混乱ですね・・・(^_^;)

文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)

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