みなさんこんにちは。
今日は頑張りましたよ〜!
令和5年 第二回 食物アレルギー研修会
4年ぶりの実践形式の研修会
今日は『長岡市食物アレルギー研修会』の講師を務めさせていただきました。
なんと4年ぶりとなる ”実践形式(シミュレーション)” の研修会で、エピペンを所持する児童が通っている保育園/幼稚園、小中学校の代表者が集まりました。
5人ずつのグループに分かれ、計12グループです。
やはり実践形式は良い!
講義形式の第一回研修会とは違い、今回はシミュレーション形式ですので、患者さん役、担任の先生役、校長先生役、養護教諭役等々、各先生方に役割を与えて実際に目の前で児童の具合が悪くなった状態を想定して動いてもらいます。
みなさん真剣そのもので、迫真の演技をしてくださいました。
シミュレーション形式は刻一刻と変化する児童の症状に合わせて各々の行動を考えてもらうのですが、各グループごとに特色のあったのが印象的でした。
超重症例
今回の研修会では、『食物アレルギー最重症の発作』もシナリオに入れました。最重症というのは、命を落とす寸前状態ということです。
どうしてこんなに重い症例を入れたのかと言うと、9月に起こった上越市での給食食物アレルギー事故が背景にあります。報道によると、この事故では教師が「症状発生当初は食物アレルギーだとは思わなかった」という旨をコメントしており、症状が重篤化するまであまり危機感を感じていなかったようなのです。
エピペンを処方されている児童はいかなる場合も『アナフィラキシー』を念頭に置いて対処する必要があります。最重症の症例を肌で感じてもらうことで緊迫感を持って欲しかったと言うのが今回の狙いです。
おつかれさまでした
2つの症例を2時間でシミュレーションしたのですが、あっという間に時間が進みました。喋りまくったのでかなり疲れましたが・・・
参加された先生方のご協力でスムーズに研修会を終えることができました。感謝申し上げます。
来年度も『シミュレーション形式での研修会』を開催予定だそうです!
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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