気管支喘息

気管支喘息のヒミツ2

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にゃっほー

昨日の記事の続きだよ!

喘息の治療

何ヶ月も喘息薬を続けているのですが・・・うちの子は喘息なのでしょうか?

小児科外来で診察をしていると、しばしばこの質問をいただきます。

特に幼小児では、感染症(風邪)でゼーゼーを繰り返しているのか、アレルギー(ダニ・ホコリなど)の喘息でゼーゼーを繰り返しているのか、医者でも判然としない場合が多いです。

昨日の記事でお話しした通り、ほとんどの小児科医は ”『感染症』と『アレルギー性喘息』をはっきりと見分けるのは困難だし、ゼーゼーを繰り返す児は『喘息』と診断して治療しよう!” というスタンスです。

ですので、数ヶ月間の治療を要している時点で、この質問の答えは ”喘息です” ということになります。

喘息の治療は劇的に進歩した

喘息はかつて ”治らない病気” の代名詞的存在でした。

30年ほど前までは、咳き込みやゼーゼー発作で一度入院すると、数日で改善することは少なく、数週間入院が必要になることがザラでした。

点滴ステロイド薬

20〜30年前頃に、喘息発作にはステロイド薬がよく効くことが判明しました。咳き込み・ゼーゼー発作時に点滴ステロイド薬を数日間投与すると、大多数の患者が改善するのです。これにより、数週間が当たり前だった喘息の平均入院期間は1週間前後にまで短縮しました。

ステロイド薬というと、副作用が心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、数日間のみの使用ならほとんど心配ありません。

吸入ステロイド薬

およそ20年前に吸入ステロイド薬が登場しました。

”咳き込み・ゼーゼーなどの症状が出ていない時も喘息患者の肺の中では炎症が起きており、この炎症を押さえ込むことで喘息発作を予防しよう!” というお薬です。

この薬が本格導入されるや否や、喘息発作で入院する児が1/10程度に激減!

本当に素晴らしいお薬です。この薬の登場で小児科病棟の入院患者が激減したといっても過言ではありません。

吸入ステロイド薬は肺に直接到達する薬であり、内服や点滴のステロイド薬と比べ、少量で効果を発揮します。長期間投与が基本の薬ですが、強い副作用の懸念はほとんどありません。

喘息の未来は明るい

ステロイド薬以外にも喘息に使用する薬は多々ありますが、今回は割愛します。

とくに吸入ステロイド薬の登場から、重症喘息患者は激減し、小児の喘息死はほぼゼロレベルになりました

よく効く薬を適正に使用することで、副作用を心配することなく健康な生活を取り戻すことが可能です。特に予防薬は効いているのかどうかよくわからないかもしれませんが、サボらずにしっかりと続けることが肝心です。

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にゃっほー

症状がないのに喘息薬を続けるのには理由があるんだね。しっかり良くなるまではサボらずにガンバロー!

文責; 小柳貴人(アレルギー専門医 ・小児科専門医)

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