新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないよ!!
感染拡大が止まる気配がない!
東京で1日4,000人、全国で1日1万2000人を突破
新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません!
1日あたりの新規感染者が過去最高人数になってしまいました。
新潟県も過去最高の58人でした。
デルタ株は水ぼうそう並みの感染力
現在猛威を奮っているデルタ株ですが、アメリカのCDC(疾患対策センター)が ”水ぼうそう並みの感染力がある” とする報告書をまとめました。
水ぼうそうは『空気感染』する代表的な感染症で、直接会話をしなくても、同じ部屋で一定時間過ごすだけで感染する可能性があります。
かなり多くのデータから導き出された提言ですので、『コロナは飛沫感染』という考えは捨てて、『コロナは空気感染』と考えて行動した方が良さそうです。
新型コロナの死亡率は季節型インフルエンザの百倍以上かもしれない
世界各地でこれだけ多くのデータが集まっているのに、いまだに『新型コロナはただの風邪。季節性インフルエンザよりも大したことがない。』なんて言い張っている人がいますが、これは大きな間違いです。
年によりばらつきはありますが、季節型インフルエンザは例年1,000万人が感染し、そのうち死者は3,000名程度です。新型コロナウイルスは2021年5月の段階で感染者74万人、うち死者は1万3,000人程度でした。単純計算でも数十倍の死亡率です。
新型コロナウイルスの感染者数にはかなりの数の「無症状感染者」が含まれています。季節性インフルエンザにも「無症状感染者」はいるはずなのですが、通常は症状がなければ検査されません。異なる病気の死亡率などを比較する場合、条件を揃える必要があり、季節性インフルエンザと同じように、『死者数/有症状感染者数』で死亡率を計算する必要があります。
無症状感染者数が発表されないため、この修正死亡率を計算することはできませんが、条件をしっかりと揃えて比較した場合、新型コロナウイルスの死亡率は季節型インフルエンザの百倍以上かもしれません。
若年者も危険あり
高齢者の方が重症になりやすいのは確かですが、現在流行しているデルタ株は、以前流行していた株と比べ、若年者の重傷者率が格段に上昇しています。
運良く無症状・軽症で済んだ方の中にも、倦怠感や呼吸苦、味覚異常などの後遺症が残っているという報告が散見されます。
皆さん、新型コロナとの戦いに疲れてきたとは思いますが、現在は過去最悪に危険な状態です。万が一感染して、後遺症に長期間悩まされる状態になっては、後悔だけでは済みません。感染しない努力(他人との接触を避ける、マスクを外しての会話を避ける、人の多い屋内に滞在しない etc…)をしましょう!
文責; 小柳貴人(アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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