子育て

「紙学習」と「デジタル学習」はどちらが優れているのか

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にゃっほー

にゃほー。
今日は「紙」と「デジタル」についての特集だよ!

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Dr.小柳

やっとブログを書く時間ができたので、久々に『子育て』シリーズ行きます!

「紙学習」VS「デジタル学習」

2020年から始まった新しい学習指導要領で「小学校からのプログラミング教育」が導入されました。
それに併せ、教科書やノートの代わりとしてタブレットやパソコンを用いた「デジタル学習」が広く普及するようになってきました。黒板もプロジェクターや電子黒板に取って代わられるようになり、白いチョークで記入する昔ながらの黒板は相当くない未来になくなってしまうかもしれません。

我々が小学生だった頃はパソコンも普及していなかった時代でタブレットやスマホなどは存在していませんでした。テレビやビデオ映像を用いた授業などはありましたが、賛否もあったようです。当時は現在行われているような『デジタル教育』というのは想像すらできない時代でした。

学校の授業だけでなく、塾や通信教育などでもデジタルの活用が当たり前になっています。でもちょっと待ってください。保護者の皆さん、一度は疑問に思ったことがありませんか?

「デジタルツールでの勉強って紙と比べて勉強効率はどうなの?」

近年「デジタル学習」について多くの研究が行われ、いくつかの見解が出てきたようなのでご紹介いたします!

「紙学習」と「デジタル学習」には多くの違いがある

今回のテーマについて、いくつかの研究(富山大学など)を参考にさせていただきました。

様々な研究結果が出ているようなのですが、ほとんどの研究で「紙学習とデジタル学習には大きな違いがある」という結論でした。

いや〜気になりますね!
もうちょっと詳しく見てみましょう。

「デジタル学習」

メリット

興味を持ちやすい

映像やアプリを用いた学習は視覚や聴覚が刺激されることで興味を惹きやすく、勉強へのハードルを下げてくれます。

すぐに調べられる

わからない単語などがあった場合、デジタル環境があればインターネットなどですぐに調べることができます。

データ化しやすい

学習した範囲をデジタルデータとして保存することも可能で、後で学習した範囲を見返すのが便利です。デジタルデータは場所を取らないため、大きな本棚とかは必要ありません。

繰り返し学習がしやすい

デジタル学習では「間違えた問題のみ」などでまとめることができるため、短時間で何度も繰り返し学習ができるというメリットがあります。

デメリット

導入費用が高

スマホ、タブレット、PC どれも購入するのに結構な金額が必要です。

充電切れ

スマホやタブレット、PCなどはそもそも電源・充電が無いと使えません。電気代もかかります。

起動に時間がかかる

昔のパソコンほどではありませんが、読みたい文章やアプリなどを開くのに多少の起動時間がかかります。機器のアップデートなどが必要な場合には数分以上かかる場合があります。

視力への影響

デジタル機器を長時間眺めていると、ドライアイになりやすい、視力低下が起こりやすいなどの影響があるようです。また、ブルーライトによる睡眠への影響や、スマホ首(ストレートネック)など姿勢への影響が心配されます。

気が散る

スマホやタブレット、PCではゲームやインターネット(Youtubeなど)が気になって勉強がてにつかなくなる恐れがあります。

通信費

スマホもタブレットもPCも、ほとんどの場合においてインターネット環境下での利用が前提です。通信費用がかかります。

紙学習

メリット

覚えやすい

いくつかの研究で、視覚からの情報だけでなく一緒に手を動かすことで「覚えやすくなる」効果があることがわかってきました。

すぐに開ける

紙学習では本やノートに付箋を張っておくなどの工夫で、読みたいページをすぐに振り返ることができます。

安い

デジタル機器と比べ、ノートや単語帳などの購入費用は安くすみます。

電源不要

紙媒体は読むのに電源は不要です。災害時などで避難所待機中でも勉強道具さえあれば気合で勉強することは可能かもしれません。

デメリット

荷物が多くなる

数百以上のデータをまとめることができる電子機器と違い、教科書やノートは科目ごとに分かれており、全て持ち歩くにはかなりの荷物になります。

取り掛かるまでにハードルがある

人にもよりますが、スマホ・タブレットよりも「本を開く」という動作にハードルを感じる人もいるようです。

修正するのに手間がかかる

紙に記入した内容が間違っている場合、消しゴムや修正液で修正が必要です。デジタル機器よりも大きな手間がかかります。

レイアウトに制限がある

デジタル機器の「コピペ」と違い、ノートに記入した文章は動かすことができません。

まとめ

従来の「紙学習」と、最新鋭の「デジタル学習」にはそれぞれのメリット・デメリットがあります。

大まかな傾向として、

  • ”知識の理解” には、映像やイラストなどを気軽に表示できる「デジタル学習」
  • ”知識を暗記” には、手を動かして暗記に集中ができる「紙学習」

が向いているようです。

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Dr.小柳

個人的にはデジタルガジェット大好きなのですが、「目が疲れて長時間勉強しづらい」気がします。

文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)

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