家事が忙しいと、子どもに「ちょっと待ってて!」と言いがちですよね?面白い記事を見つけたので紹介します。
当ブログの『子育てコラム』について
私は子育ての専門家ではありません。この『子育てコラム』は小児科医としての私個人の意見であり、もしかしたら間違った見解もあるかもしれません。”そんな意見もあるんだな” というスタンスでご覧ください。
「ちょっと待ってて」の代わりに「ちょっと踊ってて!」
”ねとらぼ” さんのページに『子どもに言いがちな「ちょっと待ってて」の代わりに「ちょっと踊ってて」! ハッピーな言い換えに「発想の転換が天才」と賞賛の声』という記事を見つけました。とても興味深い記事だったので、紹介します。
詳細は記事を読んでほしいのですが、”2人のお子さんを育てているお母さんが、子どもに「待ってて」と言うことに抵抗があったので、「ちょっと踊ってて!」と言うようにしている” そうです。
待たされる子どもも楽しく過ごせますし、かわいいダンスが見られる大人も、みんなハッピーになれそうですね(^ ^)
小さい子は『待つ』が苦手
特に5歳未満のお子さんは、『何もしないで待つ』というのはとても苦手なようです。発達途中の幼児期は見るもの・触るもの全てが経験になる時期ですので、『何もしない』のが耐えられないのかもしれません。
「待ってて」という言葉は、子どもからすれば「何もしないで」と言われていることと同じ意味です。いろんなことを経験したい時期に『何もしない』という時間は少しもったいない気がします。
”『忍耐』を鍛えているんだ” という意見もあるかもしれませんが、私個人の意見としては『忍耐』を鍛えるのはもう少し先でも良いのではないでしょうか?様々なことを経験させる方が重要な時期かと思います。
「待ってて」の代わりはなんでも良い
今回の記事では「待つ」の代わりに「踊る」でしたが、たとえば、「お絵描きしてて」とか「窓から何が見えるかな?探してみて」とか、なんでも良いと思います。お子さんのキャラクターに合った行動を提示してあげるのも良いかもしれません。
「待ってて」の代わりの行動が思いつかない場合でも、「すぐに用事を済ませるから、100まで数を数えててね」とかなら道具もいらないし、数字の勉強にもなります。(数字の勉強中だと効果的)
子どもはかなり賢い
そもそも小さい子が「少し待ってて」ができない理由は、「少し」じゃないことがわかっているからです。子どもって、大人が思っているよりもかなり賢いんです。
「少し待ってて」なのに”10分以上待たせてしまった” なんてこともあるんじゃないでしょうか? 子どもにとって何もしない10分というのは長すぎますよね。
”「待ってて」禁止” とは言いませんが、せめて「3分だけ待っててね」とか「時計の長い針が6を指すまで待っててね」とか、具体的な時間を提示するだけでも子どもは安心できるんじゃないでしょうか。
アレルギーの話題が多いですが、小児科専門医として子育てに役立ちそうな情報があったらまた取り上げますね!
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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