もうすぐクリスマスですね!みなさんはクリスマスにチキンを食べますか?
今日はフライドチキンのお話しです。
フライドチキン
クリスマスにチキンを食べるのは日本独特の習慣
クリスマスにローストチキンやフライドチキンを食べるのはもはや定番となっていますが、これって日本独自の習慣なんだそうです。
クリスマスでよく食べる料理は世界各国で様々で、イギリスはローストビーフ、スウェーデンでは豚肉料理、北欧では魚料理をよく食べるそうです。
日本でチキンを食べるようになったのは、アメリカの影響が強いみたいです。アメリカではクリスマスにローストターキー(七面鳥)を食べる習慣があり、日本に住むアメリカ人が『クリスマスに七面鳥を食べようとしたけれど、日本には売っていないから代わりにチキンを食べた』というのがルーツとされています。
1970年頃に『ケンタッキーフライドチキン』が上陸し、「クリスマスにはフライドチキン」と宣伝して徐々に広まったらしいです。
フライドチキンは3大アレルゲン含有
フライドチキンは一般的なレシピでは「鶏卵」「乳」「小麦」の3大アレルゲン全てを含みます。
牛乳と卵を混ぜた『MED液』に鶏肉を潜らせ、スパイスや小麦粉をまぶして油で揚げるのが基本です。
それぞれの食材がどれくらいの分量になるかはレシピによって様々ですし、MED液や小麦粉をたっぷり付けるか、少量付けるかによってもかなり分量が変わりそうです。
いくつかのレシピからフライドチキン1個あたりに使用されている量を推定すると、全卵2〜3g程度、牛乳5〜10ml程度、小麦粉(薄力粉)5〜10g程度=うどん換算で15g(2本くらい)となりますが、MED液・小麦粉をつける度合いや、チキンの大きさでかなりの変動があるので鵜呑みにしないでください。
3大アレルゲン不使用のフライドチキン
食物アレルギー患者さんが増え、最近では3大アレルゲン不使用のフライドチキンも多く販売されています。
ネットには「主要アレルゲン不使用フライドチキン」レシピも結構多く見つかりました。
食物アレルギー対応レシピに力を入れている “日本ハム” さんの「食物アレルギー対応フライドチキンレシピ」
ケンタッキーフライドチキンの『低アレルゲンチキンセット』
なんと、ケンタッキーフライドチキンにも2019年から店内飲食限定で「特定原材料7品目除去のフライドチキンセット」が販売されています。。。が、全国143店舗限定だそうです。新潟県内に提供しているお店はありません!残念!!
3大アレルゲンがそこそこ食べられるようになるまではフライドチキンは要注意食品です。かかりつけ医からの許可が出るまではアレルゲンフリーのフライドチキンにしましょう!
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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