にゃほー。今日は喘息のお話だよ!
みなさんこんにちは。もうすぐ梅雨がやってきますね。梅雨時期は喘息に要注意です!
梅雨時期は ”1年で一番” 喘息が悪化する時期
みなさん、喘息が悪化する時期をご存知ですか?
答えは『梅雨時期』と『秋雨時期』です。
特に『梅雨時期』はかなり具合が悪くなりやすいイメージがあります。
梅雨に喘息が悪化する理由
ダニ・ハウスダスト
ダニ・ハウスダスト(ホコリ)は言わずと知れた喘息の悪化因子です。
布団中に増殖したダニ・ハウスダストを就寝中に多く吸い込むと、ダニ・ハウスダストアレルギー体質の人は喘息発作を発症することがあります。
梅雨時期は高温多湿でとてもジメジメしているので、布団やカーペット中のダニがかなり繁殖しやすいことがわかっています。
カビ
カビも喘息発作の引き金になることがわかっています。
ダニ・ハウスダストと同じく寝具中にも存在しますが、長雨の時期は空気中のカビがかなり増殖するようです。
花粉
以前の記事で『雷雨喘息(サンダーストームアズマ)』を取り上げましたが、雷雨により空気中にイネ科雑草花粉が飛散して起きた喘息発作事件です。
梅雨時期には「カモガヤ」「ハルガヤ」「オオアワガエリ」などのイネ科花粉が多く飛散する時期です。
一般的に ”雨の日は花粉飛散が減る” と言われていますが、嵐のような天候だと逆に花粉が空気中に舞い上がって膨張・破裂し、粉々になった花粉が長時間空気中に飛散することがあるようです。
気温、気圧、湿度の変化
梅雨時期は「気温」「気圧」「湿度」が毎日不安定になる時期です。
喘息患者さんの気道粘膜は非常に過敏になっているため、「気温」「気圧」「湿度」などが急激に変化すると喘息発作を起こすことがあるようです。
梅雨時期に喘息が悪化しやすいのは上記のような様々な条件がいくつも重なるからだと思います。
喘息治療が確立され、以前よりは重症喘息患者さんは減りましたが、例年梅雨時期は喘息で長期入院が必要になる方が散見されます。
喘息症状が悪化したときは早くかかりつけ医に相談しましょう!
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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