気管支喘息

喘息治療の目標

https://i0.wp.com/oyanagiallergyclinic.com/wp-content/uploads/2021/07/91bfe02ace532bee28130dd052a8541e-1.png?fit=300%2C300&ssl=1
にゃっほー

にゃほー。
今日は喘息についてのコラムだよ!

https://i0.wp.com/oyanagiallergyclinic.com/wp-content/uploads/2021/10/ym196966341910114216315.png?fit=256%2C256&ssl=1
Dr.小柳

寒くなり、喘息の具合がいまいちな方が多いようです。今日は『喘息治療の目標』についてお話しします。

喘息の”症状完全ゼロ” は難しい

喘息で症状を完全にゼロにするのは結構大変

気管支喘息で治療中の皆さん、喘息治療って何を目的に行なっているかご存じですか?

「”症状を出なくさせる”に決まってるじゃ〜ん」という声が聞こえてきそうですが、喘息治療で症状をゼロにするのってかなり難しいんです。

しっかりした喘息治療を行うと、ほとんどの人が ”普段の生活” では咳やゼーゼーの症状は出ない良好な状態になります。しかし、運動をしたり、煙を吸い込んだりすると、途端に咳き込んだり、ゼーゼーしたりします。これって『症状ゼロ』では無いですよね?

どんな時でも喘息症状が全く出ない『症状ゼロ』という状態に持っていくのはなかなかハードルが高い目標と言えます。

喘息治療の主な目標は ”日常生活で症状ゼロ”

多くの方は、”日常生活で症状が出なくなる” ことを主な目標に治療し、おおよそ目標が達成できると治療を弱めていきます。

治療を弱めても症状が落ち着いていれば、いずれは喘息治療を終了します。

一見良好な状態に見えますが、目に見えない形で喘息体質は残っており、前述のように運動時、寒気や煙を吸い込んだ時、風邪をひいた時などに急に症状が出てしまうことがあります。

でも、普段の生活には全く支障がないため、無症状の状態が長く続くと「何のために喘息治療を続けているんだろう?」と疑問になり、自己判断で治療を終了してしまったり、通院を止めてしまう方もいるようです。

喘息治療終了=日常生活を無症状で過ごせる状態

”症状完全ゼロ” を目標にすべき人

何が何でも ”症状ゼロ” を目指すべき人

運動時や風邪をひいた時にも絶対に咳き込みやゼーゼーの喘息発作を出さない ”症状ゼロ” を目指すには、日常生活で咳やゼーゼーの症状が全くない状態でも、かなりガッチリした喘息治療(定期的な吸入ステロイド薬など)が必須です。

このような治療は、数年に1回程度しか咳き込み・ゼーゼーの喘息症状が出ないような人にとっては、ややオーバートリートメント(過剰な治療)かもしれません。

でも、中には『普段は無症状でも、”ガッチリ喘息治療” を続けるべき人』が存在します。

アスリートです。

わずかな喘息体質でも、運動パフォーマンスに影響する

普段は全く無症状の軽症喘息患者でも、激しい運動時には少し咳が出たり、痰が上がってきたり、呼吸の通り道が若干狭くなったりします。

ほとんどの人にとっては気にならない程度の症状なのですが、記録を目指すアスリートとなれば別です。ほんの少しの呼吸苦が 「運動パフォーマンス」に大きな影響を及ぼします。

このような『記録を目指すアスリート』では、”どんなに 激しく運動しても喘息症状ゼロ” を目指す必要があります。

喘息治療の目標(ゴール)は人それぞれ

医師として、喘息患者全員が ”どんな時でも症状ゼロ” を目標にしたいのは山々ですが、そのような状態に持っていくためには、日常生活で全く症状がなくてもガッチリ喘息治療を継続する必要が出てきます。

多くの人にとって、普段は全く無症状なのにガッチリ治療を続けるのは苦痛だと思いますし、”運動時なども無症状” の状態に持っていくのは何年もかかるかもしれません。

ですので、気管支喘息は何を目標(ゴール)にするのかによって治療強度を変える必要があるだろうと考えています。

  • どんなに激しい運動をしても喘息症状ゼロ
  • 日常生活では喘息症状ゼロ
  • (重症喘息の方)入院を必要とせず、自宅で過ごせる状態をキープ

などなど

https://i0.wp.com/oyanagiallergyclinic.com/wp-content/uploads/2021/10/ym196966341910114216315.png?fit=256%2C256&ssl=1
Dr.小柳

喘息治療を長く続けていると、症状がないのにいつまで治療を続けるのか不安になると思います。”何を目標にするのか” によって治療強度・治療期間は変わります。特にアスリートの方は受診時にお申し出ください。

文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)

クリックで『いいね!』 (4 いいね!)

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。