気管支喘息

受動喫煙はアレルギー発症に関連

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にゃっほー

にゃほー。
今日は受動喫煙とアレルギーの関連について特集するよ!

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Dr.小柳

みなさん、こんにちは。
年末年始はバタバタしていたので、コラムをお休みしていましたが、今日から再開です。仕事始めの方も多いと思いますが、はりきっていきましょう!

受動喫煙とアレルギー疾患

受動喫煙とは

他人の吸っているタバコの煙を吸い込んでしまうのが『受動喫煙』です。タバコの煙には「ニコチン」「タール」「一酸化炭素」といった3大有害物質の他にも、70種類を超える発がん性物質を含んでいます。

タバコを吸っている本人だけでなく、近くに居合わせた人が『受動喫煙』してしまうことで健康への悪影響があることがわかっています。喫煙者が吸い込む煙と同じくらい周囲の人が吸い込む煙は有害であり、受動喫煙により肺がんのリスクが1.3倍になることがわかっています。

タバコの煙は服やカーテン、家具、壁紙、子供のおもちゃなどに染み込み、時間が経ってから再遊離(再び空気中に拡散)することもわかっています。タバコの匂いがわずかでもするところは受動喫煙の可能性があります。

煙が出ない新しいタイプのタバコが登場しています。これらのタバコは煙が出ないため害がないと勘違いされることがありますが、ニコチンなどの有害物質を含む蒸気が発生しており、受動喫煙の危険性があります。

日本小児アレルギー学会からの提言

2021年7月に日本小児アレルギー学会から『小児アレルギー疾患に関する受動喫煙防止への提言』が発出されました。

一言で言うと、「受動喫煙は小児のアレルギー疾患に影響するよ!」という内容です。

『受動喫煙防止への提言』

提言の文章は医療関係者向けの文章になっていて難解なので、見やすいように結果だけを抜粋します。

呼吸器のアレルギー疾患(喘息、アレルギー性鼻炎)に『受動喫煙』は影響するか

  • 小児喘息の発症 エビデンスレベルA
  • 小児喘息の重症化 エビデンスレベルA
  • 小児の呼吸機能低下 エビデンスレベルA
  • 小児の咳嗽(せき)や痰の発症 エビデンスレベルB
  • 小児のアレルギー性鼻炎の発症 エビデンスレベルC
  • 小児のアレルゲン感作(ダニアレルギーや花粉アレルギー、動物アレルギーなど) エビデンスレベルB

エビデンスレベルA  結果はほぼ確実(根拠が十分にある)
エビデンスレベルB 結果を支持する研究はあるが十分ではない(その傾向はあるが、根拠がまだ不十分)
エビデンスレベルC 結果を支持する質の高い研究がない(根拠があまりない)

アトピー性皮膚炎や食物アレルギーに『受動喫煙』は影響するか

  • 小児のアトピー性皮膚炎発症 エビデンスレベルB
  • 小児の食物アレルギー発症 エビデンスレベルB

エビデンスレベルA  結果はほぼ確実(根拠が十分にある)
エビデンスレベルB 結果を支持する研究はあるが十分ではない(その傾向はあるが、根拠がまだ不十分)
エビデンスレベルC 結果を支持する質の高い研究がない(根拠があまりない)

まとめ

受動喫煙は小児のアレルギー疾患、特に喘息などの呼吸器に関するアレルギー疾患の発症に強く影響しています。
アトピー性皮膚炎や食物アレルギーの発症にも影響している可能性があります。

煙の出る「紙タバコ」だけでなく、煙の出ない「電子タバコ」でも受動喫煙は起こります。

アレルギー疾患発症を防ぐためにも、子どもの受動喫煙は全力で阻止しましょう!

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にゃっほー

『受動喫煙』って子どものアレルギー発症に影響しちゃうんだね!気をつけなきゃ。

文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)

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