『成人の食物アレルギー相談』が増えてきました。
成人の食物アレルギー
開業直後の1ヶ月間は、予約のほとんどが立川綜合病院からの引き継ぎの患者さんでした。
6月に入り、やっと予約の空きが少し出てきたのですが、新規の患者さんが多く来てくださっています。様々なご相談を頂いていますが、『成人の食物アレルギー相談』が多いイメージです。
成人の食物アレルギーは大きく2種類に分かれます。
小児期から引き続いている食物アレルギー
乳幼児期に発症した、鶏卵・乳・小麦・ナッツ類・甲殻類・魚卵・ソバなどの食物アレルギーが成長しても寛解せず、成人に持ち越したもの。
軽症な食物アレルギーは成長に伴って寛解することが多いのですが、アナフィラキシーなどの強い症状が出てしまう重症の食物アレルギーほど成人に持ち越しやすいようです。
成人してから新規に発症した食物アレルギー
小児期は普通に食べていた食品が成人してから症状が出るようになってしまった食物アレルギー。
口腔アレルギー症候群(果物や野菜が多い)が圧倒的に多いようです。→ 過去記事「果物アレルギー」参照
みなさん口を揃えて「食物アレルギーを何科に相談すればよいか分からなかった。」とおっしゃっています。
食物アレルギーは小児科医の得意分野ですが、成人してから『小児科』を受診するのは気がひけるようです。
食物アレルギーでお困りの成人が多くいらっしゃるのは開業前から感じていました。当院が『アレルギー科』を第一標榜科とした最大の理由です。
『成人の食物アレルギー』でお困りの方がいらっしゃいましたら、是非ご相談ください。
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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