食物アレルギー

ね◯ね○ね◯ね

https://i0.wp.com/oyanagiallergyclinic.com/wp-content/uploads/2022/05/91bfe02ace532bee28130dd052a8541e.jpg?fit=300%2C300&ssl=1
にゃっほー

にゃほー。
また訳のわからないタイトルだ・・・

あの国民的お菓子

今日のタイトル、なんだかわかりますか?

「練って美味しいね◯ね◯ね◯ね」で有名なあのお菓子です。魔女の格好で宣伝してましたね!

実はあのお菓子、鶏卵アレルギーの人は要注意なんです!

鶏卵アレルギーのお子さんがアナフィラキシーを発症

例のお菓子ですが、『鶏卵アレルギーのお子さんが間違って食べてしまい、アレルギー症状を発症してしまった』というのを今までに3例経験しました。

1人は全身じんましん、咳き込み、嘔吐のアナフィラキシー症状が出てしまい、かなり危ない状況でした。

「ね◯ね◯ね◯ね」には ”乾燥卵白” が使用されており、鶏卵アレルギーの人にはかなり危険なお菓子なのです。

含有されている ”乾燥卵白” は加熱不十分

「ね◯ね◯ね◯ね」には全卵の1/10、およそ4g程度の卵白が使用されているそうです。

卵白を100℃の熱で瞬間的に加熱し、水分を飛ばして ”乾燥卵白” にしているそうなのですが、かなり短時間の加熱のため、卵白の主要アレルゲンであるオボアルブミンが少ししか分解されず、かなりの量のアレルゲンが残ってしまっているようです。

4gの卵白というのは、小さめのハンバーグ1個に使用される卵の量に相当しますが、ハンバーグはよく加熱されており、アレルゲンの量は少量です。同じ ”4g” でも加熱の度合いによってアレルゲン量が全く違うようです。

卵焼きよりも強いかもしれない

「ね◯ね◯ね◯ね」で症状が出てしまった3例ですが、そのうちの1人は「卵焼き1/2個食べることができていた」お子さんなのです。

症状は口の周りの発赤口内のイガイガ感だけだったのですが、「卵をつなぎに使っているお菓子はたいていのものは食べても良い」と指導していたので本当に申し訳ない気持ちでした。

もしかしたら、しっかり焼いた卵焼きよりも「ね◯ね◯ね◯ね」の方がアレルゲン量が多いかもしれません。

https://i0.wp.com/oyanagiallergyclinic.com/wp-content/uploads/2021/10/ym196966341910114216315.png?fit=256%2C256&ssl=1
Dr.小柳

食物アレルギーでは『意外なもの』がかなりのアレルゲン量を含んでいたりします。
市販品に含有されているアレルゲン量を全て把握しているわけではないですが、食べてみたいお菓子などがあればご相談いただければと思います。わかる範囲で御指導いたします。

文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)

クリックで『いいね!』 (11 いいね!)

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。