食物アレルギー

食物アレルギー集中講義①

https://i0.wp.com/oyanagiallergyclinic.com/wp-content/uploads/2022/05/91bfe02ace532bee28130dd052a8541e.jpg?resize=300%2C300&ssl=1
にゃっほー

にゃほー。
今日から食物アレルギーのシリーズ講義だよ!

https://i0.wp.com/oyanagiallergyclinic.com/wp-content/uploads/2021/10/ym196966341910114216315.png?resize=256%2C256&ssl=1
Dr.小柳

みなさんこんにちは。
先日の学会では久々に猛勉強しました。
学会で新たに学んだことも含め、食物アレルギーの最新情報をシリーズでお伝えします!

乳児期(出生〜1歳)に抗菌薬(抗生物質)を投与されると食物アレルギーリスクが高まる

原著論文

Antibiotic prescription and food allergy in young children, Bryan L.Love, et al, Allergy, Asthma & Clinical Immunology volume 12, Article number: 41(2016)

対象

サウスカロライナメディケイドという医療費補助制度に登録している2007年から2009年に産まれた7499名の乳児

方法

食物アレルギー患者である子供と、食物アレルギーでない子供を分析した症例対照研究
子供の月齢(年齢)、性別、人種・民族によりデータ調整を行い、分娩法、母乳栄養、喘息と湿疹の既往歴、母親の年齢、都市部に居住しているかなどの要因も考慮した。

結果

  • 対象の子供のうち1504名は食物アレルギーと診断された。
  • 生後1年以内に抗菌薬を1回以上投与された子供は、抗菌薬を投与されなかった子供と比べ、食物アレルギーと診断される割合が1.22倍高かった。
  • 生後1年以内の抗生物質の処方回数が3回で1.31倍4回で1.43倍5回以上で1.64倍も食物アレルギーのリスクが上昇した。

解説

この研究は2016年に発表された研究で、総勢7499名のお子さんを解析した大規模な研究です。

すでに食物アレルギーと診断された後に過去を振り返る『後方視的研究』であり、これから起こることを観察する『前方視的研究』よりは研究の信憑度が落ちるのですが、これだけ多くの人数を解析した研究はかなりインパクトがあり、かなり信頼できる結果だと言えます。

この研究発表以降、前方視研究もいくつか行われ、同様の結果が出ています。

抗菌薬投与と腸内細菌と食物アレルギー
人の腸内細菌は食物の分解を手伝ってくれる重要な細菌です。近年の研究でアレルギー疾患と強い関連があることがわかってきました。腸内細菌が善玉菌が少なく悪玉菌の多い ”悪い状態” になるとアレルギー疾患になりやすく、症状も悪化しやすいことが示唆されています。
抗菌薬を投与すると、腸内細菌が激減して悪玉菌比率が増えてしまう ”悪い腸内細菌状態” になってしまいます。これが食物アレルギー発症の引き金になっていることが推測されます。

https://i0.wp.com/oyanagiallergyclinic.com/wp-content/uploads/2021/10/ym196966341910114216315.png?resize=256%2C256&ssl=1
Dr.小柳

明日以降も少しずつまとめていきますね!(毎日は大変なので飛び飛びでw)

文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
クリックで『いいね!』 (7 いいね!)

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。