食物アレルギー

「牛乳」と「乳飲料」のアレルゲン量

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にゃっほー

にゃほー。
今日は久々に食物アレルギーの話題だよ!

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Dr.小柳

食物アレルギーの皆様、お待たせしました。
久々に食物アレルギーの特集です!

「牛乳」と「乳飲料」

当院では、乳アレルギーで牛乳を除去が必要な方が多く通院されています。

今日は「牛乳」と「乳飲料」の違いにフォーカスしてみたいと思います。

あなたが飲んでいるのは「牛乳」?「乳飲料」?

みなさんは牛乳好きですか?

「毎日飲んでいるよ!」という方も結構多くいらっしゃるのではないかと思いますが、あなたが飲んでいるのは本当に「牛乳」ですか?

もしかしたら、牛乳と思って飲んでいるのは「乳飲料」かもしれませんよ!

ちなみに私はほぼ毎日、牛乳かヨーグルトを摂取しています。
ヨーグルトに含まれる「乳酸菌」「ビフィズス菌」はもちろん、牛乳に含まれる「オリゴ糖」などの栄養素も腸内細菌を健全に保ってくれるチカラがあるようです。

牛乳

生乳を加熱殺菌しただけのもので、他のものは一切加えないもの

加工乳

生乳から脱脂乳・脱脂粉乳、クリーム、バターなどの乳成分を調整(加えたり除いたり)したもの

乳飲料

生乳に乳製品以外のもの(例えばビタミン・コーヒー・果汁など)を加えたもの

乳アレルゲン量の違い

牛乳・加工乳・乳飲料の違いを解説しましたが、それぞれで乳アレルゲン量の違いはあるのでしょうか?

答えは・・・「あり」です!

乳アレルゲン量は『無脂乳固形分』からある程度は推測できる

乳アレルギーの原因物質は「カゼイン」などに代表される『乳蛋白質』です。牛乳のパッケージには「蛋白質量」の記載はありませんが、代わりに「無脂乳固形分」の表記があり、これが蛋白質量とある程度比例関係にあると思われます。

  • 無脂乳固形分 ”多”…アレルゲン多い
  • 無脂乳固形分 ”少”…アレルゲン少ない

と解釈できます。

乳飲料より牛乳のほうがアレルゲンが多い傾向

乳飲料は生乳に乳製品以外のものを加えた飲料です。牛乳が薄まっている状態ですので、アレルゲンが少なくなる傾向にあります。

低脂肪乳はアレルゲンがやや多いかもしれない

低脂肪乳は生乳から乳脂肪分を除いたものです。無脂乳固形分が10.0%以上の製品もざらにあり、生乳よりもアレルゲンが濃くなっている恐れがあります。

今回は「牛乳」「加工乳」「乳飲料」の乳アレルゲン量の違いについて考察しました。この分野は詳細な研究報告がないため、私の知識からの推測です。
この分野に詳しい専門家の方! もし間違いがありましたらコメント下さい。

こぼれ話 「牛乳パックの切り欠き」
牛乳パックの上部に「切り欠き(くぼみ)」があるのをご存知ですか?これは「牛乳」の目印らしいです。「加工乳」や「乳飲料」にはこの切り欠きがないそうです。みなさん、気づいていましたか?

文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)

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