食物アレルギー

ジーマーミ豆腐でアナフィラキシー

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にゃっほー

にゃほー。
「ジーマーミ」って何?

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Dr.小柳

みなさんこんにちは。
Yahoo!ニュースの記事が気になったので取り上げます。

「ジーマーミ豆腐」に要注意

元記事

「ピーナツ」と知らずに……“ジーマーミ豆腐”でアレルギー、救急搬送相次ぐ 2割の家族に食物アレルギー、外食の注意点は?

沖縄県で『ピーナッツアレルギー』の救急搬送が増えているという記事です。

原因は・・・ジーマーミ(地豆)!

ジーマーミ豆腐とは(Wikipediaより)
ジーマーミ豆腐(じーまーみどうふ)は、落花生(ピーナッツ)を使った沖縄県鹿児島県郷土料理。ジーマーミ(漢字では「地豆」)は琉球語で落花生を意味し、地域によってジーマミーヂーマミー)などとも言う。南西諸島以外ではピーナッツ豆腐落花生豆腐だっきしょ豆腐とも呼ばれる。

名前に「豆腐」と入っているが、大豆の加工品ではなく、落花生の絞り汁に芋くず(首里方言でイムクジ、サツマイモデンプン)を加えてつくる。胡麻豆腐胡麻をピーナッツに、葛粉を芋くずに置き換えたような食品である。胡麻豆腐同様にもちもちとした食感である。沖縄県内や鹿児島県内のスーパーマーケット、市場などで市販されており簡単に入手できる。市販のものにはタレが添付されており、それをかけて食べる。沖縄県では出汁のタレで食べるもの以外に、黒糖味、紅芋味、チョコ味など色々な甘い味のジーマーミ豆腐も販売されている。

「豆腐」って呼んでいるけど大豆は使用していないんですね〜〜〜さすがWikipedia

修学旅行でアナフィラキシー

私の患者さんで、過去にこの「ジーマーミ豆腐事故」に遭遇してしまった患者さんがいました。

もともと重いピーナッツアレルギーがあり、エピペンを処方されていました。高校の修学旅行で沖縄をおとずれ、数日間の日程の中で1日だけ民泊したそうです。その際に「ジーマーミ豆腐」が提供されてしまい、「豆腐なら大丈夫だろう」と思って全部食べたそうです。

数分後から、喉のイガイガ・咳・全身蕁麻疹などの症状が嵐のように押し寄せ、救急車で病院へ搬送になりました。エピペンは使用しなかったようです。(民泊中で学校の先生は不在、本人も具合が悪くてエピペンを使用する余裕がなかったらしいです。)

搬送先の病院で適切な治療を受け、翌日にはなんとか復活したようです。(よかった。)

やはり旅先は要注意

私の患者さんは『民泊』という少し特殊な状況で誤食事故にあってしまったのですが、やはり『旅先』というのは本当に注意が必要です。

  • かかりつけの医者じゃないので普段の状況が全くわからない
  • 保護者が近くにいないため、エピペンやアレルギー薬などの投薬の判断が難しい
  • 方言が強い地域では ”原材料確認” も難しい場合がある

危険がいっぱいですね。

食物アレルギーをお持ちの皆さん!
普段の生活ではうまく除去できていると思いますが、『旅先』には要注意ですよ!

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Dr.小柳

今後はこういった誤食事故が減って欲しいですね。

文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)

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