にゃほー。
食物アレルギー集中講義第6弾だよ!
みなさんこんにちは。
今日は『乳アレルギーと整腸剤』について解説します。
乳アレルギーと整腸剤
整腸剤には『乳成分』を含む薬剤が存在
乳アレルギーの皆様。
「乳アレルギーがあるので整腸剤を処方できない」と言われたことは有りませんか?
実は、胃腸炎の主な治療薬である整腸剤(特に乳酸菌製剤)には『乳成分』が含まれているものが存在し、”乳アレルギーには禁忌” の薬剤が複数存在します。
乳酸菌製剤(エンテロノンーR® など)がその代表で、乳成分を多く含んでいるため、乳アレルギーの方が服用すると食物アレルギーを発症してしまいます。
乳つなぎ食品が摂取できれば服用できる場合が多い
乳アレルギーが治癒傾向となり、乳つなぎ食品(乳含有食パンやビスケットなど)が食べられる程度になると乳含有の整腸剤も大抵は服用できるようになります。
しかし、「どの程度まで乳アレルギーが治れば乳含有の整腸剤を服用して大丈夫か?」については正確なデータは無く、主治医の判断に依る部分が大きいです。
最近は乳アレルギーでも服用できる整腸剤が増えた
以前は乳成分を含有する整腸剤が多かったのですが、近年、整腸剤から乳成分を除去する傾向があります。
ラックビーR® は今夏から乳成分が除去され、乳アレルギーの方でも服用できるようになりました。
乳酸菌製剤でも、乳を全く含んでいないものが結構増えてきています。
食物アレルギーがあっても安心して薬服用できる時代になってきました。ただし、まだ食物アレルギーで注意が必要な薬が存在しますので、薬を処方してもらうときは必ず「食物アレルギーがあること」を医師に伝えてくださいね!!
まだまだ食物アレルギーでお伝えしたいことは盛りだくさんですが、集中講義は一旦おしまいです。
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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