にゃほー。
食物アレルギーが急増しているんだって!
みなさんこんにちは。
食物アレルギーの患者さん、昔と比べて増えたと思いませんか?
なぜ食物アレルギーが急増しているのか
今日は『なぜ食物アレルギーが急増しているのか』について、結構詳しく書いてある記事を紹介します。
元記事
なぜ食物アレルギーが急増しているのか、新たに登場した注目の治療法とは(NATIONAL GEOGRAPHIC)
今年1月3日付の記事です。
- アレルギーの仕組み
- 増えている理由
- 注目の治療法
など、端的にまとまっています。
アレルギー急増の理由
食物アレルギーなどのアレルギー疾患が急増した理由として、『衛生仮説』と『二重暴露仮説』という2つの説が有名です。
衛生仮説
『衛生仮説』を非常に簡単に説明すると、「社会が過剰なまでに清潔さを追求しすぎたことにより、幼少期に雑菌やウイルスにさらされる機会が激減してしまったせいで、本来無害なタンパク質(食物など)に過剰反応するようになってしまった」というものです。
”兄弟の数が多ければ多いほどアレルギー発症が少ない” など、『衛生仮説』を支持する研究結果は多く出ていますが、この説だけではアレルギー疾患が増えた理由を十分に説明することはできません。
二重暴露仮説
近年圧倒的な支持を受けている説が『二重暴露仮説』です。
「荒れた皮膚からアレルゲン(抗原)が入り込めばアレルギーを発症し、アレルゲン(抗原)を口から食べるとアレルギーを予防する」という説です。
この説は現時点における ”食物アレルギーが急増した理由” の最有力説となっています。
残念ながら、「衛生仮説」「二重暴露仮説」どちらの説も ”アレルギー疾患が急増した理由” を完璧に説明するものではありません。しかし、これらの概念が発表されて以来、急速に「アレルギー学」が進歩しているのは事実です。
アレルギーの治療法
上記の「元記事」には『注目の治療薬』としてゾレア®︎(オマリズマブ)という注射薬についても触れられていますが、薬価が非常に高額で、毎月の注射が必要であることなどの理由から、すべてのお子さんに使用できるような薬ではありません。
残念ながら「現時点ではアレルギーの体質を治す特効薬は何もない」と言わざるを得ません。
しかし現在、アレルギーの研究はものすごいスピードで進んでおり、近い将来『アレルギーの特効薬』ができる日が来るかもしれませんね。
気になる記事を見つけたらちょくちょくご紹介しますね!
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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