本日会議に参加しました。
新潟県アレルギー疾患医療連絡協議会
およそ3年前に設立された「新潟県のアレルギー疾患対策を検討する」協議会です。
新潟大学小児科教授を筆頭に、内科・皮膚科・耳鼻科・眼科・小児科のアレルギーを専門とする医師、薬剤師、栄養士、学校保健会の代表者、保育連盟の代表者、患者会の代表者が勢揃いです。
私も設立当初より委員として参加させていただいております。
活発な意見交換
毎年1〜2回、協議会が開催されているのですが、県内のアレルギー診療の「現状」、「問題点」、「県としての今後の方針」など、様々なテーマで意見を交換しました。
みなさん活発に意見を出し合い、とても有意義な協議会でした。
アレルギー診療 ”過疎地域” がいちばんの問題
様々な意見が出ましたが、一番の問題点は県内で「アレルギー診療に強い地域」と「アレルギー診療に弱い地域」の差が激しいことです。
県内のアレルギー専門医はまだまだ不足しており、新潟市や長岡市など、人口が多い市町村に固まっています。それ以外の市町村にはそもそも『アレルギー専門の医者が不在』です。
新潟市や長岡市はアレルギー診療に精通した医者が常駐しているため、どうにか対応できているのですが、専門医不在の地域では適切な診療が行われておらず、1時間以上かけて新潟市や長岡市などへ通院せざるを得ない患者さんが結構多くいらっしゃるとのことでした。
県内のアレルギー専門医は徐々に増えているのですが、県内全域に充足できるほどの人数には到底およびません。今後、協議会などでこの『地域格差』について対策を議論していければと思います。
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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