食物アレルギー

鶏卵アレルギー

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にゃっほー

昨日はシュークリームと食物アレルギーのお話しだったね。今日は鶏卵アレルギーについてもう少し深掘りするよ!

鶏卵アレルギーについて

食物アレルギーで最多

今や小児全体の1割が食物アレルギーを発症してしまう時代ですが、その中でも ”鶏卵アレルギー” が最多で、食物アレルギーの原因食材の1/3程度を占めています。

ということは、生まれてきた赤ちゃんの20人〜30人に1人が、将来 ”鶏卵アレルギー” で悩まされるということになります。

成長に伴って治る児も多い食品

食物アレルギーの原因食品には、成長に伴ってアレルギー体質が治りやすい食品と、成人になってもなかなか治らない食品があります。

”鶏卵アレルギー” はまずまず治りやすい食品と言えます。

鶏卵アレルギーの原因物質(アレルゲン)

鶏卵アレルギーは、卵白の主成分であるオボアルブミンと、オボムコイドという成分が2大原因です。

鶏卵アレルギーは加熱すれば大丈夫?

食品によっては加熱でアレルギー物質が変性・分解されるものがある

食物アレルギーの原因物質(アレルゲン)の一部には、加熱により変性・分解され、アレルギー症状を起こさなくなる物質があります

卵白(オボアルブミン)果物のアレルギー成分などがこれに該当します。

一般的に、食品を加熱するとアレルギー成分が弱くなるというイメージがあるかもしれませんが、明らかに弱くなる食品はわずかです。乳や小麦、大豆、ピーナッツ、ナッツ類、甲殻類などは加熱してもアレルゲンの強さに大きな変化はありません
→生でも加工品でもアレルギー症状の出る可能性はあまり変わらないということです

『卵白特異的IgE陽性、オボムコイド特異的IgE陰性』は加熱すれば食べられるかもしれない

鶏卵アレルギーが疑われると、まず最初に血液検査を行います。(正式には特異的IgE検査といいます)この検査で、どの食品・物質に対してアレルギー体質があるかどうかがわかります。

この検査で、『卵白・オボムコイドどちらに強い反応があるか』を見ることで鶏卵アレルギーの主な原因物質が推測できます。(もちろん、両方とも原因ということもあります。)

この2つの物質のうち、卵白(オボアルブミン)は加熱でアレルゲンがかなり弱くなりますオボムコイドは加熱してもアレルゲンはほとんど弱くなりません

→よって、卵白(オボアルブミン)に対してのみアレルギーがある場合、しっかり加熱をすることでオボアルブミンが変性・分解されるため、食べられる可能性がかなり高まります。

卵白(オボアルブミン)は加熱の程度で大きく変化

卵白(オボアルブミン)は加熱することでアレルギー性がかなり低下することは上記の通りですが、加熱の度合いによって大きな変化があります。

卵白のアレルギー物資残存率
生卵 100 >> 半熟卵 10 >> 固ゆで卵 1

ざっくり言うと、『固ゆで卵は生卵の1/100程度 弱い』ということになります。

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にゃっほー

卵白のアレルギー成分は加熱すると弱くなるんだね! でも、食べられるかどうかは個人差が大きいから、主治医の先生とよく相談してね!

文責; 小柳貴人(アレルギー専門医 ・小児科専門医)

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