院長の日記

本当に薬が足りない

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Dr.小柳

みなさんこんにちは。
今医療界は大きな問題を抱えています。

薬がない!

ずっと『薬不足』

寒くなり、風邪をひいて受診される方がかなり増えてきました。インフルエンザの流行も相まって、急性外来は最近いつも満員状態です。

そんな中、深刻な問題に悩まされています。

それは・・・『薬不足』です!

以前にも当ブログで記事にしましたが、コロナ禍が明けてみんな普通に外出するようになり、風邪をひく人が一気に増えました。それに加えてジェネリック医薬品を作る製薬会社の数社が不正や管理不全などが原因で営業停止となり、国内全域で薬不足の状況に陥っています。

明らかな薬不足の状況に陥ってから半年程度経過しますが、全く改善される様子がありません。

状況が ”日替わり” なので対応困難

薬不足で最も困るのは患者さんなのですが、医療側もかなり大変な思いをしています。

”どこの薬局にもその薬がない” という状況であれば「処方しない」という選択肢しかないのですが、”A薬局にはその薬の在庫があり、B薬局にはその薬の在庫がない” というかなりややこしい状況が生じています。

しかも、日替わりで状況が変わるのです。”昨日までは在庫があったけれど、今日は在庫がない” とか、”しばらく在庫がなかったけど、一気にたくさん在庫が入ってきた” 等々。

クリニック側は各薬局の在庫状況は全く分かりませんので、とりあえず処方箋を発行するのですが、薬局から「その薬はありません」という連絡が1日に何件もかかってきます。

クリニックが患者さんへ処方箋を発行→患者さんが薬局で処方箋を提出→薬局からクリニックへ「その薬の在庫がない」とTEL→クリニックで処方箋を修正して薬局に連絡→薬局から患者さんへ薬が処方される

というとんでもなく手間のかかる状況を1日に何件も繰り返しているのです。

『薬不足』のせいでクリニックでも薬局でも待たされる

この『薬不足問題』のせいで、患者さんが薬局で薬をもらうまでにかなりの時間がかかっています。

できる限りお待たせしないように全力を尽くしていますが、患者さんによって利用している薬局がまちまちですので、どうしても対応しきれないのが現状です。

そのような状況のため、以前よりもクリニックや薬局で待たされる時間が長くなっているのをご了承ください。

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Dr.小柳

ジェネリック医薬品会社の増設の予定などはなさそうなので、今後しばらくは『薬不足』が続きそうです><

文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)

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