気管支喘息

今までありがとう、テオドール。

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Dr.小柳

みなさんこんにちは。”あの” お薬がついに引退です。。。

テオフィリン徐放製剤

喘息薬といえば『テオドール®』

みなさん、テオドールというお薬を知っていますか?

田辺三菱製薬さんHPより引用

かつては ”喘息薬といえばテオドール” と言われるくらい、ほとんどすべての気管支喘息患者さんに処方されていた内服薬です。

テオドールは商品名で、一般名はテオフィリン徐放製剤。
抗炎症と気管支拡張の両方の作用を持つ薬で、日本で開発されました。

喘息治療の変遷により徐々に脇役に・・・

テオフィリンはおよそ20年前までは喘息治療の核となる薬でしたが、時代とともに喘息治療が変わり、現在ではステロイド吸入薬が喘息治療の中心となりました。

また、テオフィリンは嘔気・動悸・手のふるえ・頭痛・興奮などの副作用が出やすい薬であり、用法・用量にかなり注意が必要でした。小児の喘息患者にも広く使われていた薬ですが、体重に合わせた厳密な用法・用量管理が必要でした。

様々な理由が重なり、テオフィリンは喘息治療では ”あまり処方されない薬” となっていきました。

ついに テオドール® が販売終了

 先日、テオドール® が販売終了となることが発表されました。

販売終了の理由は、原材料の一部が調達困難なため
しかし、上記の理由で出荷数がかなり減っていたことも原因かもしれません。

私が医師になりたての頃はよく処方された薬でしたし、自分自身も ”小児喘息” で長い間服用した薬でもあります。販売終了となってしまうのはなんだか淋しくもありますが、これも時代の流れですね〜

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Dr.小柳

ありがとう。そしてお疲れ様。

文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)

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