気管支喘息

アレルギーは遺伝するのか:気管支喘息

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にゃっほー

にゃほー!今日は気管支喘息は遺伝するのかについてだよ!

気管支喘息は遺伝するのか

一般的に気管支喘息は遺伝するイメージがあるみたい

今日は ”『気管支喘息』は遺伝するのか” についてまとめます。

直接データを取ったわけでは無いのですが、一般的には気管支喘息の体質は親子で遺伝するものと認識されているようです。「自分が子供の頃に喘息体質だったから、この子もきっと喘息体質だと思います。」など、外来でよく伺います。

喘息は遺伝するのでしょうか?

喘息には2種類ある

実は以前のブログ記事 気管支喘息のヒミツ気管支喘息のヒミツ2 にほとんど答えらしいものを書いたので、皆さん読み直してください。

我々が『気管支喘息』と呼んでいるものは大きく分けて2種類あります。

  • RSウイルスなどの ”ゼーゼーする” 風邪の後遺症としての『気道過敏状態』
  • ダニ・ハウスダストなどに対するアレルギー体質が引き金になる『アレルギー性喘息』

RSウイルス感染症の後遺症(気道過敏)には遺伝はほぼ関係しない

RSウイルスなどの風邪は人からうつる感染症です。RSウイルス感染症自体は親子で遺伝するものではありません。

RSウイルス感染症にかかった後に一定期間見られる、夜間寝る頃や運動時、冷たい空気や煙を吸い込んだ時に咳き込むような気道過敏状態は遺伝とはほとんど関係がないと思われます。

気道過敏状態の強さや継続期間に遺伝子の影響があるかどうかについてはほとんど研究されていないので不明です。

アレルギー性喘息には多少は遺伝の影響があるかも?

”喘息は遺伝するのか” についてはかなり古くから研究が繰り返されているのですが、発症の原因となる遺伝子(専門的には責任遺伝子と呼びます)の候補はいくつか見つかったのですが、どうもスッキリしません。

喘息に関与しそうな遺伝子異常(変異)があっても、喘息体質になる人・ならない人がいて、みんなが喘息体質になるわけではありません。その遺伝子異常(変異)があると、多少喘息体質になりやすいかな?程度なんです。

アトピー性皮膚炎があると『ダニ・ハウスダスト』アレルギーになりやすい

アレルギー性喘息の一番の原因である『ダニ・ハウスダスト』に対するアレルギー体質ですが、実は ”アトピー性皮膚炎を発症した人” は数倍なりやすいんです!

もしかしたら食物と同じように、ダニ・ハウスダストも経皮感作があるのかもしれません。

9/21のブログ記事 『アレルギーは遺伝するのか:アトピー性皮膚炎』 で取り上げましたが、『アトピー性皮膚炎になりやすいかどうか』はかなり遺伝の影響を受けます。

そう言った意味では、”アトピーの体質が遺伝→アトピーを発症→ダニ・ハウスダストに対するアレルギー感作→気管支喘息を発症” という流れがあるかもしれません。

アトピー性皮膚炎の発症を予防できれば喘息も予防できる?

アトピー性皮膚炎は ”生まれた時から保湿剤などによる丁寧なスキンケアを続けることで発症を予防できる” 可能性があります。

最近の研究で、アトピー性皮膚炎の発症を予防できれば、食物アレルギーがある程度予防できそうなことがわかってきました。

同じように、アトピー性皮膚炎の発症を予防できれば、喘息も予防ができる可能性があるかもしれませんが、今のところ、そこにスポットを当てた研究はあまり見当たりません。今後の研究発表に期待です。

結論:
気管支喘息への遺伝子の直接的な影響は多少はありそうだが、はっきりしない
アトピー性皮膚炎を発症するかどうかがアレルギー性喘息になるかどうかに強く影響する
アトピーは遺伝が強く関与しているので、そういった意味で『遺伝の影響はある』と言える

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にゃっほー

喘息もアトピー性皮膚炎の有無の影響が強いんだね!

文責; 小柳貴人(アレルギー専門医 ・小児科専門医)

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