
Dr.小柳
みなさんこんにちは。
いや〜暑いですね〜!
「夏風邪」があまり流行っていない
例年だと手足口病やヘルパンギーナ、プール熱などのいわゆる「こどもの夏風邪」が流行する時期なのですが、今年は目立った流行は無いようです。全国的に流行中の百日咳も長岡市内では ”大流行” には至っていないようです。
代わりに多いのが「アトピー性皮膚炎の悪化」。
6月以降徐々に患者さんが増え、気温30℃を超えるようになってから更に増加しています。初診患者さんの半数以上がアトピー関連です。
汗でアトピーが悪化
暑くなってから激増中のアトピーですが、どうやら汗が皮膚炎の原因になっているようです。
汗自体が皮膚炎の引き金になりますし、汗の中に増殖するカビ「マラセチア」などが悪さをすることもあります。さらには汗っぽいので保湿剤をあまり塗らなくなったせいで皮膚炎が悪化しているケースもあります。
夏場でも保湿剤は大事
汗を書きやすい時期はベトベトするので保湿剤を止めてしまう方もいらっしゃるようですが、暑さで出てくる汗には皮膚の保湿効果はあまり期待できず、逆に皮膚炎の原因になることがわかっています。
たしかにベトベトする保湿剤は嫌かもしれませんが、ローションやフォームタイプの保湿剤ならべとつき感が少ないのでおすすめですよ!

Dr.小柳
夏もしっかり保湿剤を使用しましょう!
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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