アレルギー全般

エピペン®︎持ちの人は保険加入が困難!?

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Dr.小柳

皆さん、こんにちは。
今日はちょっと視点を変えて、保険加入について考えたいと思います。

『エピペン持ち』だと生命保険や任意医療保険に入れない?

外来通院中の方から「エピペンを持っていると生命保険に入れないんです。」と教えていただきました。

これまでエピペンを数多くの方に処方してきましたが、これは完全に盲点でした。正直な話、考えたことがありませんでした。「医療者たるもの、病気だけを見るんじゃなくて、人を見なさい。」という名言がありますが、まさにその通り、反省しております。

食物アレルギーやハチ刺されアレルギーなどで全身に及ぶアレルギー症状(アナフィラキシー症状)を起こす可能性がある人にエピペン(アドレナリン自己注射薬)が処方されます。誤解を恐れずに言うと、”アレルギーで命を落としてしまう可能性がある人” に処方されます。

「エピペンを処方されるような状態の人は、いつ何時アレルギー発作で生命の危険があるか分からないから、生命保険に加入することはできません。」と言うことなのかもしれません。

もちろん、持病や既往症があっても生命保険加入は可能なのですが、一般的に『病状が安定している』必要があります。また、加入できたとしても保険料は割高になるようです。

重症アレルギーでは保険加入が困難

子どもに生命保険や任意医療保険は必要なのか?

子どもの病気やケガのリスクを考慮して、いざという時に頼りになる「子供向けの医療保険」への加入を検討したことのある人は結構いらっしゃるのではないでしょうか?

でも、実際に加入している人の割合はそれほど多くはないようです。

加入しない理由

加入しない理由として以下の点が挙げられます。

  1. 子どもは成人と比べ、病気やケガのリスクが低い
  2. 仮に病気やケガで治療が必要になっても短期間で治癒することが多い
  3. 長期入院はまれ
  4. 子どもに対して、自治体による医療費助成がある(医療費があまりかからない)
  5. 学校などで具合が悪くなった時は教育機関共済制度(学校保険)が適応されることが多い

加入した場合のメリット

だからと言って、必ずしも「子どもに保険は不要」とは言い切れないようです。

加入した場合のメリットとしては以下の点が挙げられます。

  1. 公的医療保険が適用されない費用がかかる場合(入院で個室を利用、保険適応がない治療法など)
  2. 保険加入後に持病発覚(持病があると保険加入が困難ですが、加入後に発覚した場合は大丈夫です)

特にメリットになるのは2でしょうか。赤ちゃんのうちに加入しておけば、後に慢性疾患にかかってしまっても保険を継続することが可能です。

”「子どものうちは保険加入必要ないな〜」と考えて入らなかったけれど、後に慢性疾患にかかってしまい、社会人になった時に保険加入ができない” なんて場合もあります。

健康な時に加入するのが基本
保険は病気になってしまってからだと加入するのが困難になります。子どものうちに加入するのは必須ではありませんが、加入しておくメリットもありますので、よく考えましょう!

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Dr.小柳

保険屋さんみたいな文章になってしまった(^_^;)

文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)

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