にゃほー。
みんな〜、『3大アレルゲン』って知ってる?
大ニュースがあるんだよ!
3大アレルゲン
『3大アレルゲン』と言えば 鶏卵・乳・小麦
みなさんは食物アレルギーの『3大アレルゲン』てなんだか知ってますか?
鶏卵・乳・小麦 です。
この3種類で食物アレルギー全体の7割を占めており、『3大アレルゲン』と呼ばれていました。統計開始からずっとこの3種類に変化はありませんでした。
ついに入れ替わった!?
先日、”『3大アレルゲン』が入れ替わった” という衝撃的なニュースが舞い込んできました。
2020年のデータをもとに、国立病院機構相模原病院の先生方が集計した報告です。
引用:朝日新聞
鶏卵・牛乳に続き、「木の実類」が第3位にはいりました!!!
ナッツアレルギーが増えている実感はあったのですが、小麦アレルギーを逆転してしまうとは・・・・
ただしこの統計、鵜呑みにしてはいけません。
なぜなら「木の実類」として数種類のナッツアレルギーをひとくくりにしてしまっています。
ナッツにはクルミ、カシューナッツ、アーモンド、マカダミアナッツ等々、様々な種類があります。他の食品は個々でカウントしていることを考えると、統計の取り方としては木の実類も個々の食品でカウントすべきなのではないかと思います。
上記の報告では、「木の実類」の内訳は、クルミ62.9%、カシューナッツ20.6%、アーモンド5.3% だそうです。
ということは、「木の実類」を1つずつ分けて考えると、クルミは 13.5%×62.9%=8.5% となり、ギリギリですが小麦を超えていません。
厳密に統計を出すと ”3大アレルゲンは依然として鶏卵・乳・小麦のままである” と言えそうです。
クルミアレルギーが激増しているのは事実
とはいえ、数年前の統計と比べ、クルミアレルギーは倍増しています。なぜクルミアレルギーが数年で激増したのかは定かではありませんが、注意が必要です。
最近「小学校に入るまでクルミを一回も食べたことがない」というようなお子さんをよく見かけます。もしクルミアレルギーの体質が潜んでいた場合、学校給食で重篤なアレルギー症状が出てしまう可能性があります。
乳幼児期に「全く食物アレルギーがなかった」お子さんは危険性は少ないですが、「一つでも食物アレルギーがあった」お子さんは小学校入学前に ”ナッツ類にもアレルギーがないか” しっかりと主治医と相談しましょう。
ナッツアレルギーが心配な方はご相談ください。
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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