にゃほー。
『雪アレルギー』だって!雪を食べてアレルギーが出るの??
違う違う。雪を触ると症状が出ちゃうみたい。
雪アレルギー??
雪を触ると蕁麻疹
だいぶ前の話ですが、お子さんが「雪遊びで雪を触ったら手が真っ赤に腫れて痒くなった」というご相談をいただきました。
受診時は症状が治っていたのですが、スマホ写真を見せてもらうと、どうも『蕁麻疹』のようです。
雪を触った時だけ?
症状が出るのは「雪を触った時だけ」ということでした。
「まさかの雪アレルギー??」と思ったのですが、そんなものは聞いたことがありません。
とりあえず診断確定のため、いろいろ検査をすることにしました。
寒冷蕁麻疹
まず真っ先に、皮膚が急激に冷えると蕁麻疹が出る『寒冷蕁麻疹』を疑いました。
- 水接触負荷試験
まず最初に行ったのが『水接触負荷試験』です。
手をしばらく水道水につけてもらい、蕁麻疹が出るか観察します。
結果は・・・陰性。症状は出ませんでした。
- アイスキューブテスト
次は、『アイスキューブテスト』!
氷の塊を腕などの皮膚に乗せ、約5分間我慢してもらいます。
結果は・・・少しだけ赤いぷつぷつが出ました!!!
アイスキューブテストのイメージ
皮膚が冷えると蕁麻疹が出る『寒冷蕁麻疹』で間違いないのですが、どうやら水道水くらいの冷たさでは症状が出ず、氷の冷たさまで冷えるとやっと症状が出る ”軽度の寒冷蕁麻疹” のようです。
軽度のアレルギーは診断が難しい
蕁麻疹に限らず、強い刺激でギリギリ症状が出る ”軽症アレルギー” は診断に苦慮することが多いです。
というのは、アレルゲンを負荷しても症状が「出たり」「出なかったり」。その時々で結果が違うことがあるんです。
重度のアレルギーの方が診断自体はつきやすいイメージです。
アレルギー診療は奥が深いです。。。
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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