にゃほー。
「かき氷は同じ味」ってどういう意味?
かき氷のシロップはすべて同じ味
以前「ブルーハワイは乳アレルギーの人要注意」という記事を書きましたが、今日は食物アレルギーとはあまり関係のないお話しです。
かき氷が美味しい季節
今年の夏は暑いですね〜。
毎日35℃超えの日々が続きます。何かがおかしい。
猛暑日に食べると特に美味しく感じるのが『かき氷』。みんな大好きですよね?
みなさん、”かき氷に使われているシロップはすべて同じ味” って言ったら信じますか?
かき氷シロップはすべて同じ味?!
かき氷のシロップの材料は主に果糖ぶとう糖液です。これは甘い液体で、イチゴやメロン、レモンなど、ほとんどすべてのかき氷シロップに共通して使われています。
この共通の甘い液体に、イチゴに近い香料とイチゴに近い色を加えるとイチゴシロップに、メロンに近い香料とメロンに近い色を加えるとメロンシロップになるのです。つまり、シロップに使われるベースの味は同じで、違いは色と香りだけ。
なんとも衝撃的な情報ですが、事実なんだそうです。
味の違いを感じるのは味よりも「色」と「香り」が大事
人間は「甘い」「しょっぱい」などの情報を舌で感じています。しかし、味を形成するのは舌からの情報だけではないんです。
食べ物の「色」や「香り」が味の情報のかなりの割合を占めているそうです。
赤い食べ物なら「辛そう」、真っ青な食べ物を見れば「まずそう」。食べる前に見た目で味を判断しており、さらに香りで食物を口に入れる前から味を感じているのです。
香りを感じないと味がしない
みなさんは風邪をひいて鼻が詰まってしまい、味が感じづらくなった経験はありませんか?
実際には舌である程度の味を感じているはずなのですが、「香り」がしないと無味に感じてしまうほど味にとって「香り」の情報が重要なのです。
新型コロナの後遺症嗅覚神経がやられてしまうと味を感じなくなるのも、舌よりも嗅覚神経が影響していると言われています。
人間にとって『嗅覚』ってすごい大事なんですね。。。
いかがだったでしょうか?
”かき氷シロップはすべて同じ味” と言われて衝撃を受けた人もいるかもしれませんが、最近のかき氷シロップは実際の果汁が使われていたり、さまざまな工夫がされているようですよ。
個人的に好きなかき氷は「抹茶白玉金時練乳がけ」(爆)!
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
コメント