一般小児疾患

3種混合ワクチンが出荷調整

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Dr.小柳

みなさんこんにちは。
残念なお知らせです。

3種混合ワクチンが手に入らない

先日のブログで「百日咳が流行っているので自費の3種混合(DPT)予防接種いかがですか〜?」という内容をお伝えし、当院でも自費の3種混合(DPT)予防接種の取り扱いを開始するために準備を進めていました。

しか〜し!

ワクチンメーカーから『全国的な需要の増大から、3種混合(DPT)ワクチンは出荷調整を行います』という情報が入ってきました。

出荷調整とは、需要(使用量)が供給(製造量)を上回った場合に、在庫が枯渇して完全な出荷停止を防ぐために、製薬会社などが出荷量や出荷先を調整することです。簡単に言うと、”普段からワクチン取り扱っている納入先に優先して納入します” ということです。

当院は今まで自費での3種混合(DPT)予防接種の取り扱いがなかったため、今回の出荷調整により当面ワクチン納入の見込みが立たなくなってしましました (-_-;)

薬の流通が滞る時代

国内のワクチンメーカーは数社しかないため、急な需要増多には対応が困難なようです。

ワクチンとは流通経路が異なりますが、近年は『薬不足』の状況が常態化しております。

国によるジェネリック医薬品の使用を推奨する方針により、以前と比べて小規模の製薬会社が増えました。それ自体は悪いことではないのですが、小規模の製薬会社は規模が小さく、大規模の製薬会社と比べて安定供給が難しいようです。

当院発行の処方箋を受け取った薬局から「その薬は在庫がありません。お薬を変更してください。」というご連絡が結構な頻度であり、日常業務が滞ってしまう事態となっています。

ジェネリック医薬品推進自体は医療費の削減のために重要な方策ですが、『薬不足』という副作用がもう少しどうにかならないものかと思います。

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Dr.小柳

自費の3種混合(DPT)ワクチン開始を期待していた皆様申し訳ありません。取り扱い開始になりましたらまたお知らせいたします。

文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)

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