にゃほー。
“別名” でアナフィラキシーってどういうこと?
“別名” には要注意
ピーナッツの “別名”
みなさんは『ピーナッツ』のことを何と呼んでいますか?
県内では「ピーナッツ」または「落花生」が一般的かと思います。しかし、全国的に見ると実にさまざまな呼び名があるんです。
落花生、ピーナッツ、南京豆、この3つが全国での代表的な呼び方です。 地方へ行くと、音が訛ったラッカショウをはじめ、異人豆、から豆、唐人豆、とう豆、しな豆、ほうらい豆、かんとん豆、地豆(ジーマーミ)、だっきしょ、つち豆、そこ豆、ぢむじり豆、ぢのした豆、土露子、番豆、千歳子、万寿果、などなど、全く聞いたことのないような呼び名が名を連ねています。
“別名” のせいで誤食、アナフィラキシー発作
10年以上前の学会発表だったと思いますが、「食べ物の “別名” が原因で誤食・アナフィライシー発作が起きてしまった」という報告がありました。
“ピーナッツアレルギーをお持ちのお子さんが修学旅行で沖縄県の『民泊施設』に泊まった際に、「ジーマーミのお菓子」を提供されて食べてしまい、アナフィラキシー発作を発症して救急搬送”
古い記憶なので詳細は忘れてしまいましたが、このような発表だったと記憶しています。
「ジーマーミ」と聞いてもピーナッツだとは疑いもしなかったのだろうと思います。これじゃあ防ぎようがありませんね・・・これが大手のホテルなら状況が違ったのかもしれませんが。。。
初めて聞く食べ物はよく調べよう!
今回のようなエピソードもあるため、遠方に旅行に行った際などには「聞いたことがない食べ物」はアレルギー食材かどうか、よく調べる必要がありそうです。
食物アレルギーは本当に注意するポイントがいっぱいですね!
文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)
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