一般小児疾患

夜尿症

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Dr.小柳

みなさんこんにちは。
今日は『夜尿症』の話題です。

元記事

昨日のYahoo!JAPANニュースで『夜尿症』の記事を見つけました。

子どものおねしょ、避けるべき親の行動は 夜尿症は7歳児の1割

非常に簡潔にまとまっている記事です。

「6歳になっても毎晩おねしょ」

赤ちゃんは毎日おねしょをする訳ですが、どのあたりから「夜尿症」と呼ぶのでしょうか。

日本泌尿器科学会によると、夜尿症は「5歳以上で1か月に1回以上の頻度で夜間睡眠中の尿失禁を認めるものが3か月以上つづくもの」と定義されています。

この定義だと少しわかりづらいですね・・・

一般的には「6歳(小学校入学)になっても毎晩おねしょ」だったら夜尿症を心配し始めて良いと思います。

上の記事にもありますが、7歳(小学校低学年)の時点でおよそ1割の子に夜尿症があります。
年齢が進むほど徐々に治癒していきますが、10歳の時点でも5%程度のお子さんが夜尿症で困っているようです。

特に修学旅行が近づいてくると皆さん焦るようです。

薬物療法・アラーム療法

夜尿症の治療は大きく分けて2種類あります。

1つは「薬物療法」。
抗利尿ホルモンという夜間の尿量を減らすホルモンを薬として投与する方法です。日本では今までこの方法が主流でした。

もう1つは「アラーム療法」。
下着に尿センサーをつけて、夜尿が少し出た段階でアラームで気づかせる方法です。メカニズムはよくわかっていませんが、アラームを繰り返す事で徐々に膀胱に貯められる量が増えていくようです。

どちらの方法も一長一短がありますが、最終的には『2つの方法を併用』することもできます。

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Dr.小柳

夜尿症は完治まで時間がかかりますが、気になっている方はご相談ください。

文責; 小柳貴人(医学博士・アレルギー専門医 ・小児科専門医)

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